室蘭工業大学 GUIDE BOOK 2025
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室蘭工業大学には4万人を超える卒業生たちがおり、活躍のフィールドは、企業・官公庁など多岐にわたっています。入学前からの夢を実現した先輩、大学で夢を見つけて今はその世界の第一線で活躍する先輩など、室蘭工業大学で得た専門知識や経験をベースにさまざまな職種で活躍しています。2015年 機械航空創造系学科 航空宇宙システム工学コース 卒業インターステラテクノロジス株式会社開発部ゼネラルマネージャーZEROプロジェクトマネジャー※取材当時 ロケット開発プロジェクトを統括するプロジェクトマネージャーとしてMOMOやZERO等のロケットを作っています。 中学校の時に読んだスティーヴン·ホーキング博士の本の影響で、宇宙に大きな憧れを持ち、航空宇宙分野の強い室蘭工大に進学しました。 私は常に「行動する」ことを大切にしてきました。大学入学後すぐに「学生宇宙研究開発機構 SARD」という学生団体をつくり、大学院の時には、現在のISTにインターンシップやアルバイトとして関わるようになりました。大学院2年生の時にはISTからの誘いを受けて、実際の現場で自分を試してみたいという思いから大学院を退学してISTに就職しました。当時のISTは小さなベンチャーで、人数は少ないながらも、皆が人生をかけてやっている熱い会社でした。 仕事を通して感じたのは「成長」です。入社後は、部品や設備の製作から、管理·運用まであらゆることを学び、業務に必要な様々な資格も取得しました。日々の仕事を通じて、自分自身の「熱い成長」を感じられることが何よりの醍醐味で、その「成長」が宇宙にまで繋がっていることに、この上ないやりがいを感じます。特に初めて打ち上げに成功したMOMO3号機の時には、言葉にできない充実感を感じました。自分が今までやってきたことが全て報われたような気持ちでした。 今は、新たなロケット「ZERO」の開発に取り組んでいます。これは超小型衛星を打ち上げるためのロケットで、さらに高い技術を求められます。ZEROを成功させた先には、北海道から毎週のようにロケットが飛んでいくような状況を目指したいと思います。宇宙がさらに身近になることで、宇宙を使った様々なビジネスができるなど、全く違う世界が拓けると思います。ロケットによって社会を変えていくことが私の夢です。06さんロケットで社会を変える堀尾 宗平Shuhei Horio02

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