岩手県立大学宮古短期大学部 入学案内2023
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在学生のソウゾウ04在学生のソウゾウ農産物を活用して地域を元気に宮古水産高校との共同研究 宮古市を含む岩手県沿岸部では、人口減少や少子高齢化が進んでいます。持続可能な地域社会を築き、若者が活躍できる場を増やすためには、産業の育成が必要です。問題解決の一環として、令和2年度から宮古短期大学部生と宮古水産高校生が連携し、水産業を軸とした6次産業化ビジネスモデルの構築に取り組んでいます。 岩手県はサバの漁獲量が多く、商品開発も盛んに行われています。この共同研究は、サバを利用した加工食品の開発実績を持つ宮古水産高校の生徒と、経営や情報の専門知識を持って地域振興にも取り組む宮古短期大学部の学生が、新商品の考案から開発・製造・流通まで、自分たちが主体となって実現していくことをねらいとしています。開発商品がコンテストで受賞販売までの仕組みづくりにも意欲 令和3年度はサバと黒豆、舞茸を使ったオリジナル缶詰「黒×鯖」と「鯖舞茸」の2品を商品化しました。まずは宮古水産高校生と宮古短期大学部生の有志が集まり、宮古市特産の農産物にはどんなものがあるか、それを用いてどのような商品を作るのかを意見交換。それをもとに高校生が試作品を作成し、短大生は商品のネーミングやパッケージデザインを考えました。また、商品の評価をするため、県職員を対象にアンケート調査を実施しました。プロジェクトメンバーの橋本結奈さん(2年)は「農産物の生産現場を訪問して生産者から話を聞いたり、コンテストで商品のプレゼンテーションをしたりと、学内ではできない貴重な経験ができました。企業とは違う目線を持つ、私たち学生ならではの提案を目指していきたいです」と話します。 開発商品は2つのコンテストに出品され、「岩手ぅんめぇ~もん!!グランプリ2021」で「黒×鯖」が最優秀賞に次ぐ優秀賞、学校部門第1位に輝きました。高い評価を得た商品を、どのように販売していくのか。学生たちは、効果的な販売方法の検討にも意欲を燃やしています。短大生と高校生がコラボして短大生と高校生がコラボして6次産業化をマネジメント6次産業化をマネジメントソウゾウしよう、短大生×高校生による6次産業化。

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