08 第4期中期目標期間が開始し、中期計画・将来ビジョンに掲げている教育・研究の多様化・高度化、社会連携の強化、グローバル化等を進めております。特に、全国の高専と技術科学大学の中で共通する、人材、財政、施設・設備・オープンスペース、総合知等のリソースを最大限に活用しマネジメントすることで、地域イノベーションの創出、学生を含む若手人材育成を行います。また、SDGs達成に向けてDX(デジタルトランスフォーメーション)等を活用した教育研究分野、教育研究手法・ツールを用いた取組を充実させ、その社会実装化を通じてそれらのモデルケースを全国の高専や産業集積地、世界のものづくり地域の持続的発展や地域の魅力作りに繋げることを目指しています。 社会構造が著しく変動していくこれからの時代は、新たな価値の創造と社会基盤の構築を先導していく力が必要です。本学は地元のみならず、「地域中核・特色ある研究大学」として、国内外の「地域」におけるDX、GX(グリーントランスフォーメーション)に関係する課題を解決し、多様なWell-beingを実現できる社会を構築するため、大規模な実験・実証の場を整備し、ここで得られた成果を社会に還元する取組を推進していきます。令和8(2026)年10月1日に開学50周年を迎えます。大きな節目ではございますが、時代は変わっても、本学のモットーであるVOS、すなわち、学理と実践の不断のフィードバックを遂行する活力(Vitality)、技学(技術科学)に関する創造的能力の啓発(Originality)、技学をもって人類の幸福と持続的発展に向けた奉仕(Services)の精神を肝に銘じ、本学の理念に沿って、私たちは“考え出す大学”をより一層深化させ、地域社会及びグローバル社会に不可欠な大学を目指して邁進してまいります。 本学の活動と運営を支えてくださるステークホルダーの皆様に、本学の教育・研究コストや資金の使用状況のみならず、本学がどのようなビジョン・戦略を持ち新たな価値の創造と社会基盤の構築を先導していくのか、法人の活動状況やガバナンス等をより深くご理解いただくために、「統合報告書」としてまとめております。今後も本学の目標や取組、活動実績を取りまとめた統合報告書を発行し、皆さまにお届けいたします。第4期中期目標期間2年目の所感地域中核・特色ある研究大学を目指して開学50周年に向けてステークホルダーの皆様へグローバルに活躍できる人材育成のために邁進します
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