教育20 実務訓練は、大学院進学予定の学部4年生に企業等で約5か月間の実務経験させる必修科目であり、工業技術の現場における様々な現象・実態を認識し、経験する過程を通じて「指導的技術者として必要な人間性の陶冶」と「実践的技術感覚を体得させること」を目的としています。 令和5年度は、324名(うち海外31名)の学生を派遣しており、昭和54年度から累計で14,261名(うち海外1,025名)になります。 学生は、この経験を活かし、実務における問題意識を技術の開発に関連付け、大学院での研究を実践しています。 卓越大学院プログラム「グローバル超実践ルートテクノロジープログラム」では、『自ら学ぶ「アクティブラーニング」を超え、チームをリードし、問題解決を実証する体験を通じて、失敗をしつつもそれを克服する過程を世界中の現場で積むこと』を念頭に、個性やスキルを活かし、それぞれの現場においてリーダー的な立場での学修を実践しています。 令和5年度は、反復実習のための海外リサーチインターンシップに19人の学生を派遣しました。学生からは、「最先端の環境における研究活動は自身の研究生活を見直す良いきっかけになった」、「世界中から集まったインターン生と交流することで、国を超えた活躍を目指して自身の研究成果を全力で追うセミナーでの教授や学生との議論ストイックな姿に衝撃を覚えたと同時に、彼らの多様な視野と経験談は将来のキャリアについて考える契機になった」、「解析手法等の技術的な内容に加え、博士課程学生に要求される水準や論理構築の方法、キャリア形成について多角的な指導を受けることができた。自分自身の未熟さと能力不足を痛感したが、今後の研究活動を加速させる強力な原動力になると確信している」との報告がありました。1回目の実習で受けた気づき、挫折を受けて本学でより自発的な学びを促したことにより、2回目の実習によって自己表現の実現や、大きな課題への再挑戦につながることが期待されます。学会発表の様子累計派遣数(令和5年度まで)海外派遣数人のうち在学中に産業界の現場を体験できる実務訓練(長期インターンシップ)革新する知のプロフェッショナル人材(ルートテクノロジー人材)を育成実務訓練卓越大学院プログラム14,2611,025人
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