長岡技術科学大学 統合報告書 2025
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15Activity Results 01 実務訓練は、大学院進学予定の学部4年生に企業等で約5か月間の実務経験をさせる必修科目であり、工業技術の現場における様々な現象・実態を認識し、経験する過程を通じて「指導的技術者として必要な人間性の陶治」と「実践的技術感覚を体得させること」を目的としています。 令和6年度は、355名(うち海外46名)の学生を派遣しており、昭和54年度から累計で14,616名(うち海外1,071名)になります。 学生の実務訓練アンケートからは、この教育プログラムが学生の多様な能力向上に大きく貢献しており、特に社会性、専門知識の必要性の認識、問題解決能力、そして国際的な視野の拡大において、顕著な効果が見られています。学生は、この経験を活かし、実務における問題意識を技術の開発に関連付け、大学院での研究を実践しています。 2025年度の修士海外研究開発実践プログラムには、10名の学生が参加し、インドやハンガリーを含む7カ国に派遣されました。本プログラムは、学生が研究活動を通じてグローバルな視点と実践的なスキルを習得することを目的としています。 修士海外研究開発実践プログラムに参加した学生からは、以下の感想が寄せられました。海外での生活は、現地の文化やメンターによる手厚いサポートのおかげでスムーズに順応できました。一方で、予期せぬ困難を経験したことで、海外における危機管理の重要性を強く再認識する機会にもなりました。研究活動を通じて、日本の高い教育水準と技術力を再認識できたと同時に、論文執筆に対する意識の違いや社会人学生の少なさなど、日本と海外の大学との違いも発見できました。当初は苦労した英語コミュニケーション能力は次第に向上し、今回の経験で得られたグローバルな視点と実践的スキルは、将来の研究活動やキャリアにおける大きな財産になるとの確信が得られました。 本プログラムは、学生がグローバルな環境で成長し、将来にわたる財産を築くための重要な機会となっています。本学は、今後もこのような実践的な学びの場を積極的に提供してまいります。海外Nagaoka University of Technology Integrated Report 2025在学中に産業界の現場を体験できる実務訓練(長期インターンシップ)累計派遣数 (令和6年度まで)14,616 名のうち派遣数 1,071名

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