長岡技術科学大学 統合報告書 2025
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教育活動実績16ラボ・マッチングデー 研究室見学 技術革新フロンティアコースは、社会的な要求や重要度の高い融合領域に対応した人材育成を行うための学部の教育プログラムです。コース生は早期に研究室に配属され、融合的な学びにより実践的な研究開発を行うことができます。 本学では、本コースに興味のある高専生等のために、令和7年3月19日に「ラボ・マッチングデー」を開催しました。全国の高専から約110名が参加し、研究室見学などを通じて本学の教員、学生、研究室の雰囲気を知り、本コースで志望する早期配属先研究室を選択する際の一助としていただきました。 長岡・豊橋の両技術科学大学は、令和4年度に「国立大学経営改革促進事業」に採択され、メタバース等の先端ICT技術を活用し、研究教育の連携活動を持続的に深化させる取組を行っています。 その一環として、令和5年度にメタバース空間化を行い、遠隔操作が可能となった「DXRものづくりラボ」は、令和6年度にメタバース空間の現象を現実空間に再現する仕組みを構築し、デジタルツインシステムへと発展しました。これにより、遠隔操作者と現実空間のコミュニケーションの向上等、新たな効果が期待されています。引き続き、企業や海外の大学にも利用いただき、様々な地域のイノベーション創出の場として推進してまいります。 最先端のXR技術を用いて高専の教員と共同で開発した教材は、危険な化学実験を安全に疑似体験できたり、電磁界をバーチャル空間で可視化できる等、工学の理解を促進する「見て、触って、動かせる」ことができる教材で、広範な分野において「体験」型の教育を提供することが可能となりました。  また、本学において開発されたロボットシミュレーション教材は、低学年では体験できない高価な機械を用いた実験をWEB上やバーチャル空間で体験することを可能とし、幅広い世代への教育に繋がっています。これらの先端ICT技術の活用により作成された教材を全国の高専等に展開することにより、新たな学びと高い教育効果が期待されます。先端ICT技術の活用によるイノベーションの創出の場の提供XR技術を活用したシミュレーション教材の展開地域と国際社会で幅広く活躍・貢献できる人材を育成する 新たな学びを創る先端ICT技術の活用による研究教育の深化

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