長岡技術科学大学 統合報告書 2025
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社会連携活動実績24Activity Results 03 長岡技術科学大学COI-NEXT拠点は、“コメどころ”新潟を取り巻く課題を科学技術の力で解決していきます。農家、企業、研究機関、自治体と協力し、水田微生物の解析や、稲作に役立つ微生物の探索、微生物堆肥の開発・効果検証、稲作支援ロボットの開発、未利用資源の活用技術の開発を進めています。田んぼを、単なる生産の場ではなく、研究・食育・文化のフィールドとして見直し、地域資源が循環するしくみをつくりながら、“次世代”、“ミライへ”引き継ぎます。 2025年4月、COI-NEXT事業説明会を開催し、農家・研究者・学生が集い、本拠点のこれから(未来のありたい姿)について、「資源循環」「次世代」をキーワードに意見交換しました。おコメができるまでのプロセス(土づくり、栽培、保存・精米など)に、科学の視点を加えて“見える”価値として生活者に届けるしくみづくりや、雪室貯蔵によるおコメの品質向上の科学的検証など、最先端の取組も紹介され、今後の研究や活動へのヒントを得る有意義な時間となりました。 雪室は、雪国ならではの天然冷蔵庫です。2025年春、長岡技術科学大学に雪室が完成し、お米の鮮度と風味を守る貯蔵環境が整いました。湿り気を含んだ冷気がお米をやさしく包み、鮮度や風味を守ってくれます。地域資源を活用し、安心・安全でおいしい食の提供を目指す未来志向の技術です。今後の研究活動に乞うご期待!詳しくは COI-NEXT 公式サイトへ!  本 拠 点は、秋 田 県 立 大 学 拠 点と連 携し、B i o J a p a nに「MORI to TANBO」ブースを出展しました。多くの来場者から、技術科学の力で未利用資源に新たな価値を加えられることや、身近な田んぼや森が秘めている可能性や魅力を体感してもらうことができました。本拠点では、このような活動を通じて得られた国内外のステークホルダーとの出会い、新たな連携の可能性を1つ1つ大切にしながら、研究活動を推進しています。COI-NEXT事業説明会の開催おコメの研究に雪室を活用「田んぼの地カラ、ミライへ」̶̶長岡発、地域と技術の共創拠点。COI-NEXT拠点間連携共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)“コメどころ"新潟地域共創による資源完全循環型バイオコミュニティ拠点 田んぼの地カラ、ミライへ

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