長岡技術科学大学 大学案内 2025
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()123123への挑戦 NUT RESEARCHシステム安全工学Please take a breaktake a breakPlease 産業安全行動分析学研究室にて、はたらく人の目線からの安全支援管理システムの構築を目指しています。製造業や建築・土木分野や、除雪、港湾などの作業現場でのはたらく人の作業状況の把握、安全制御システムの有効性評価、働く人のウェルビーイング評価を行うことで、職場の状態の「見える化」を行っています。その上で、私の専門領域である「行動分析学」を用いて、適切な作業行動のための介入を行います。このような研究のゴールは、はたらく人にとっての職場を「最適化」するためです。今まで、労働安全の分野では、人は何をするかわからない存在として見られがちで、機械によりできるだけ人に頼らない安全方策が施されていました。行動分析学では、人の行動を計北條 理恵子 准教授システム安全工学分野機械も含めた作業全体の解析を行い、最適な作業のやり方を検討するトンネルの掘削現場道路除雪での安全行動の構築のために、行動分析学的手法を用いたシミュレーション実験工場作業する人物の疲労度表示や疲労している人に休息を促す表示8478Possibilities画的に測定すれば数字で具体的に示すことができ、改善や安全対策をより明瞭かつ客観的・科学的に考えることができます。このような教育や福祉、医療現場では用いられてきましたが、作業現場ではほぼ新しい試みと言えます。AIやIoT、ロボットなどの産業現場への参入により、人との協働作業が当たり前になっています。これから「行動の定量化」は、マン―マシンの作業形態下での職場改善にあたって大いに意味のあるムーブメントであると思っています。4911正看護師、助産師。修士(心理学、駒澤大学)取得後、4年半の米国留学を経て博士(獣医)を取得(平成16年、東京大学)。国立環境研究所、産業技術総合研究所、労働安全衛生総合研究所勤務後現職(令和4年-)。日本機械学会産業・化学機械と安全部門長を経て、令和4年1月より現職ヒューマンエラーを未然に防ぐ労働現場の実現はたらく人の行動を科学する ‐ 人のふるまいの定量化

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