長岡技術科学大学 大学案内 2025
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PICK UP原子力システム工学研究室水文・気象研究室パルスパワー研究室高出力レーザー開発・応用工学研究室高出力放射線工学研究室MESSAGE FROM SUPERVISOR放射化学研究室プラズマ力学研究室加速器応用・新材料設計研究室放射能環境動態工学研究室原子力社会工学研究室STUDENT’S VOICE61鈴木 達也教授原子核の科学技術では、元素ではなく、核種・同位体レベルでものごとを考える必要があります。我々の研究室ではその基礎と応用研究を行っております。応用としては、核種や同位体の分離や濃縮によって、それらの組成を制御することにより、エネルギー資源の持続性や安全保障の確保し、核兵器転用のリスクを抑え、廃棄物の最小化などを可能とする核燃料サイクル工学システムの最適化を目指しています。また、核種や同位体の分離・濃縮は、核医学分野への応用や鉱物資源採掘に係る放射性物質汚染などの解決にも役立つもので、これらの分野への応用も研究室では行っております。燃料デブリ分析のための超微量分析技術の開発福島第一原子力発電所の廃炉を安全かつ確実に進めるためには、燃料デブリの性状(組成、化学的性質等)を把握することが重要となります。私は、燃料デブリ分析のための分析技術の開発に関する研究を行っています。研究は、国の研究機関である日本原子力研究開発機構の施設で照射済燃料という極めて放射線量が高い試料を使用して行います。得られた成果は、今後の廃炉に利用されます。学生のうちから、このような大きなプロジェクトへ参加し、社会に貢献できる研究室は他にはないと思います。修了後は、経験を活かして原子力の安全に貢献したいと思います。和田 一真 量子・原子力統合工学分野 修士1年 和歌山工業高等専門学校 出身放射化学研究室量子・原子力統合工学分野 研究室一覧核種・同位体レベルの制御による原子核科学技術への貢献と応用LAB.

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