技術科学イノベーション□()※123123提供:日本女子大学名誉教授 大隅正子先生□□□平成9年長岡技術科学大学大学院工学研究科博士後期課程情報・制御工学専攻修了。博士(工学)。専門分野は応用微生物学。平成9年岩手大学助手。平成10年英国ブリストル大学博士研究員。平成12年長岡技術科学大学助手。平成28年1月より現職。JST COI-NEXTのプロジェクトリーダー(PL)麹菌の電子顕微鏡写真「発酵を科学する」アイディア・コンテスト発酵デザイナー 小倉ヒラク氏発酵を科学するラボ=『全国高専 発酵を科学するアイディア・コンテスト』+『発酵文化人類学(ヒラク)・発酵サイエンス(小笠原)世界に日本の発酵をサイエンスで発信』+『世界最高レベル 微生物スクリーニング拠点』 技術科学イノベーション専攻発酵は古い?皆さんは、「発酵」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?朝食の定番、味□汁、漬物、納豆・・。すべて発酵食品です。発酵とは、微生物の働きによる物質変換で、人が食べることができる食品を造るプロセスです。一方、腐敗は、微生物がお腹を痛くする物質を造ってしまうプロセスです。人は、いつから発酵食品を食べていたのでしょう?きっと、何万年も前から知らないうちに食べていたのでしょう。たまにお腹を痛くしながら、長い年月をかけ食べて良い物、悪い物を体験として選択(スクリーニング)してきたのです。人類は、地球上の微生物のうち「0.02%」しか培養することができていません。残りは地球上にいることは分かっているけど、培養することができないのです。まだ見ぬ99.98%の微生物は、どうやって生きているのだろうか? 小笠原研究室では、まだ見ぬ微生物を見つけ、その素晴らしい能力を見出そうとしています。そのために「リージョナルGXイノベーショコンテストは、昨年8回目を迎えました。テーマは「最高ことを募集しました。審査員には、発酵を発酵文化人類ン共創センター」に「世界最高の微生物スクリーニング拠点」を設置しました。微生物をスクリーニングする際「何を、どこを探すのか」は大事です。本学には、日本中に高専とのネットワークがあります。全国にある高専は、その地域の風土や食文化、地域の発酵産業を知っています。全国高専生を対象とした「発酵を科学する」アイディア・の発酵朝食〜愛すべき郷土の発酵おかず〜」。地域の発酵産業、愛されている食品を探し、科学的に解明すべき学から切り込む発酵デザイナー小倉ヒラクさんも参加しています。これから全国高専と挑む「日本の発酵を科学するラボ」※が本格始動いたします。発酵に興味のある世界中の方々、是非、発酵の話をしにきてください。12「学生が書いた研究室ガイドブック」Possibilities〜全国高専と挑む0.02%の壁 「日本の発酵を科学するラボ」本格始動〜世界最高の微生物スクリーニング拠点研究について詳しく見る小笠原 渉 教授全国高専と「日本の発酵を科学する」ラボ
元のページ ../index.html#13