長岡技術科学大学 大学案内 2026
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末松 久幸教授大倉 光太郎量子・原子力統合工学分野 修士1年 長岡工業高等専門学校 出身交通工学研究室パルスパワー研究室高出力レーザー開発・応用工学研究室プラズマ力学研究室高出力放射線工学研究室放射化学研究室加速器応用・新材料設計研究室放射能環境動態工学研究室原子力社会工学研究室原子力システム工学研究室木星の衛星エウロパは生命が存在する可能性がある天体として注目されています。私の研究室では、誘導型パルス電子ビーム加速器”ETIGO-Ⅲ”を用いてNaCl結晶や氷に電子を照射することで、エウロパの環境を模擬した実験を行っています。電子を照射されたNaCl結晶や氷を調べることでエウロパにNaClが存在することの確認やエウロパの地下海の温度推定ができるのではないかと考えています。指導教員と議論をしながら実験や加速器のメンテナンスを行うことで、加速器や高電圧、材料学などの幅広い知識と問題解決力が養われる環境です。修了後は、この経験を活かし社会に貢献したいと考えています。イオンや電子を電場や磁場を用いて加速させ、分析・観察に利用する装置を粒子加速器といいます。多くの粒子加速器は数μ〜数mAの低電流で長時間運転させますが、本学設置の加速器うち3台は、kA級の大電流を短時間流すことができる特徴的な装置です。この活用のため、文科省は1984年に粒子ビーム工学センターを、1999年に極限エネルギー密度工学研究センターを本学に設立しました。滅菌・有害物質分解、大電力マイクロ波発生から、プラズマ物性や太陽系探査まで広く深い研究を私たちは行っています。短時間に大エネルギーを集中する特徴を生かし、61量子・原子力統合工学分野 研究室一覧STUDENT’S VOICEMESSAGE FROM SUPERVISORPICK UP大強度パルス電子ビーム加速器で木星衛星の遠隔探査日本で唯一のパルス粒子加速器研究センター:極限エネルギー密度工学研究センター高出力レーザー開発・応用工学研究室

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