名古屋市立大学 2020 大学案内
24/48

人文社会学部心理教育学科人文社会学部の人材養成の目的一人ひとりの「持続可能な生き方/あり方」を捉え直す教育現代社会学科国際文化学科求める学生像 人文社会学部では次のような人の入学を期待します。●人間・社会・文化に関わる諸問題に関心をもち、持続可能な社会の形成に向けて、学際的な知識と柔軟な発想力をもって積極的に取り組む人●日常、当たり前に思っている習慣や規範、考え方を客観的に捉え直し、国内外における現代的課題に対して、根本的かつ多角的にアプローチできる人●学ぶ意欲があり、さまざまな人との出会いや新たな経験に主体的である人24●私たちの望む未来のために、今日の人間、社会、文化に関わる諸課題を人文科学・社会科学の視点から研究し、それらに分野横断的に取り組み、持続可能な社会の形成に貢献できる人●現代の地域社会や国際社会が直面する複雑な諸問題を多面的に考察し、他者と協働しながら実践的に解決していく知を身につけた人●多文化共生社会の実現に向けて、自らの意見や感情を他者に伝える技法、他者のそれに傾聴する態度を備えるとともに、対外的に発表・討論する能力やそれらを文章としてまとめる構想・表現力を身につけた人School of Humanitiesand Social Sciences本学部における重点的な取り組み❶ESDの推進 「自然や他者との関わりを通して地球社会および人間存在を問うとともに、私たち一人ひとりの『持続可能な生き方/あり方』を捉え直す教育」を推進し、充実させていきます。❷都市政策、子ども育成支援、国際化、文化芸術に資する人材育成 他学部と連携しながら人文社会諸科学を連携させた都市政策とまちづくり、子どもの育成支援、国際化の推進、文化芸術の持続可能な発展に資する人材を育成していきます。❸公認心理師の育成 公認心理師法の施行に伴い、法令に基づいた大学院と一体化した組織の再編を行い、医学部附属病院を含めた学内外と連携を図りながら、公認心理師を育成しています。人間文化研究科長・人文社会学部長山本 明代ESDで未来を切り拓く 人文社会学部は平成25年にESD(Education for Sustainable Development)、すなわち「持続可能で公正な社会をつくるための教育」を柱とする学部になりました。平成30年度からは、ESDを自然や他者との関わりを通して地球社会および人間存在を問うとともに、私たち一人ひとりの「持続可能な生き方/あり方」を捉え直す教育と位置づけ、新たなカリキュラムの下での教育を開始しています。戦争、地球温暖化、経済格差、子どもの貧困、難民問題、外国人との共生、こころの病、わたしたちを取り巻く世界では、人間社会が前世紀から引き続き抱える課題に加え、今世紀になって新たな難問も生じています。これらの問題を一つ一つ解決していかなければ、人類の存続は不可能です。 言うまでもなく特定の学問分野の力だけで、このような地球規模で広がる困難な問題を解決することはできません。さまざまな学問分野の共同が不可欠です。人文社会学部は人文諸科学と社会諸科学から構成される文化系複合学部です。一見すると雑多な学問分野から成り立っている学部のように見えますが、私たちは、人類の存続や地球の持続可能性を考える上で最適の学部だと自負しています。いろいろな学問分野が共同しながら人類と地球の持続可能性を考えることが、日々、私たちの学部では実践されています。それを教育プログラムとしたのがESDです。 人文社会学部はESDの理念を実現するために、「心理教育学科」「現代社会学科」「国際文化学科」という3学科を構成しています。ESDは教室で教員から何かを教わるといった教育だけではなく、社会の現場に実際に出かけて考えること、現場で学んだことを教室で友だちとディスカッションして深めること、学んだ成果を社会に発信していくといったアクティブな教育を重視しています。学生たちは教室から地域へ、さらには海外へ飛び出し学びを深めています。 人文社会学部は人類の存亡という巨大なテーマにチャレンジしています。このチャレンジは難しいものではありますが、教員と学生が力を合わせ、明るい未来を描くプロジェクトでもあります。新しい感性をもった方々が、夢と希望をもって私たちの知の輪に参加してくださることを期待しています。Message

元のページ  ../index.html#24

このブックを見る