農学部 学生から農学部では一・二年次では生物を中心に化学や植物など幅広く学び、三年次では希望する科目を選択して学ぶとともに実験実習を行います。そしてそれまでを踏まえて、四年次で研究室を選択します。このように最初は自分の興味が分からなくても、学年が上がるに伴って少しずつ考えていけることが名大農学部の魅力だと思います。何気なく生きている中で起こっている沢山の複雑でよくできた反応はとても不思議で、講義では世界が少し広がるような面白さを感じることができます。私はその中でも特に私たちの体内で起こっている反応に興味を抱き、現在はタンパク質架橋接着反応の役割を問う研究室に所属しています。名大農学部で幅広く楽しんで学ぶ日々の中で、自分の興味を見つけてみませんか。農学部 教員から生物環境科学科 4年高島 美南さんTAKASHIMA Minami出身校: 福井県立藤島高等学校農学部山本 浩之生物環境科学科長YAMAMOTO Hiroyuki専門分野:木質バイオマス科学53GUIDE TO NAGOYA UNIVERSITY 2023School of AGRICULTURAL SCIENCESVOICE 01VOICE 02 21世紀は、環境の時代。これまでの物質文明の発展は、人類の生活レベルの向上を達成しましたが、その副作用として、様々な環境汚染や資源の枯渇などの問題を引き起こしました。持続的な発展への模索が喫緊の課題として私たちに求められています。私は森林科学研究者・木質バイオマス研究者として、この問題に立ち向かっています。暮らしも、産業社会も、化石燃料への過度の依存から脱却するための道筋を速やかに見つけなければなりません。その意味で、身の回りの森林にある豊富なバイオマスの有効利用には、大きな希望があります。私たちは、まだ樹木の特性をつかみきってはいませんが、木質バイオマス科学という視点は有効な切り口を提供してくれます。私たちとともに、森林や木質バイオマスの本性に物理、化学あるいは生物学の力で迫り、持続的な発展の礎とするための基礎研究を推進して行きませんか。若く、柔軟な発想にあふれた皆さんの参加を楽しみにしています。www.agr.nagoya-u.ac.jp「食・環境・健康」の未来を担う生命科学のフロンティアに立つ 21世紀は生命科学の時代といわれています。農学部は、生物および化学関連分野を基軸に、生命科学分野の基礎研究を行いつつ、「食・環境・健康」の3本柱を支える研究・教育を推進しています。微生物・動植物・生態系・生物資源を対象として、分子レベルから地球レベルまでの広い視点で研究する生命系総合学部です。生物現象を中心とした自然現象の探求から社会への貢献までを見据えた教育プログラムを通して、自然を探求することの難しさと楽しさを学び、現在人類が直面している食・環境・健康に関するさまざまな課題を解決する能力を身につけることができます。 毎年、高い資質と意欲をもった学生が入学し、1951年の創立以来これまでに、9,000名の学士、5,000名の修士、1,800名の博士を国内外に送り出してきました。卒業生の多くは、農林業はもちろん、食品産業、製薬・化学工業に関連する企業・官公庁など幅広い分野で活躍しています。 世界と人類の「食・環境・健康」を支える熱意ある若い皆さんの参加を歓迎します。農学部School of AGRICULTURAL SCIENCES農学部
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