名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2024
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https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/futsubun.html・Édition électronique du « Roland » d'Oxford, Projet Rollant t. 1, La Geste proustiennes no 14, « Le commerce des lettres», Classique Garnier, 2021published, 2022.・『初級フランス語文法』, Amazon Independently published, 2022.Francor 2, Nagoya, 2022, 2e éd.号』2022.・<翻訳>モーダル的な価値と発話操作(キュリオリ・アントワーヌ)『発話言語学研究』2022.French Language and Literature ● 博士論文フロベールの写実主義とグロテスクの〈美〉/バルザック『あら皮』―幻想に隠された広大な構想―/第二帝政下におけるボードレールの詩学:挫折した詩集『冥府』を通して/シャルル・ペロー『古代人近代人比較論』と新旧論争/バルザックの作品制作詩学―『パリにおける田舎の偉人』の生成論的読解の試み―/ロートレアモン『マルドロールの歌』及びイジドールデュカス『ポエジー』のレクチュール―1970年代における両作品の受容史/小説から演劇へ―レーモン・ルーセル『アフリカの印象』の翻案劇をめぐって/クレチアン・ド・トロワの物語にみるイロニー―修辞学的研究から神話学的研究―/テオフィル・ゴーチェとスペイン―スペイン文化の受容から創作へ―/ピエール・ジャン・ジューヴの詩作品における色彩語の研究14● 修士論文セリーヌ『ギニョルズ・バンド』における移動の実現不可能性/マルクリット・デュラスにおけるホロコーストの表象/シャトーブリアンと太宰治における「自己救済」/倒置を伴う強度・照応の副詞si, tant, tellement について/Le Faust de Gounod comme adaptation: le diable et la jeune fille(アダプテーションとしてのグノー『ファウスト』─悪魔と少女─)/モンテーニュ『エセー』1580 年版とその序文について/モーリヤックにおける信仰と孤独/バルザック『人間喜劇』における「平等」のテーマについて/アンドレ・ルロワ=グーラン『身振りと言葉』における認知能力と言語/バルザック『人間喜劇』—結婚生活における女性像/文学作品からみる19世紀フランス女性の意識変遷● 授業題目Grammaire essentielle du français, niveau B1詳説/仏文和訳の理論と技法/フランス語前置詞に関する諸問題/日仏対照言語学の諸研究/中世フランス文学の作品を読む/中世フランス文学の世界/Hugo, Les Misérables読解/現代フランス文学読解/フランス文学における戦争の表象/プルースト『コンブレ』を読む/Jacques Derridaの文学論/フランス文学史講義/Exercices pratiques du français : niveau avancé(共通)/Les genres biographiques : autobiographies, autofictions, vies imaginaires(共通)/Le réalisme dans la littérature française : naissance et prolongements (XIXe-XXe siècles)(共通)学部院 古来ヨーロッパにおける異文化交流の中心地の一つであるフランスでは、豊かな文化が華開き、明治以降の日本の文人や芸術家に大きな影響を与えています。また音の美しさを追求しつつ構築されたフランス語の響きは私たちを魅了してやみません。その一方で、様々な民族を受け入れ続ける土壌ゆえに、軋轢や変動を経た歴史をもち、今日でも激動の世界情勢の中で深刻な問題に直面しています。論理性と言葉の正確さを追求しつつ対話を重んじ、批判精神と分析力を特徴とするフランス的エスプリが生まれたのは、こうした様々な要因があるといえるでしょう。 私たちの分野専攻では、中世から現代に至るまでのフランス語圏における文学・言語・思想・芸術・文化を対象として、作品読解および言語研究を通して人間性を多角的に探求することを目的としています。とりわけコンピュータを活用したテクスト校訂、フランス語と日本語の対照を中心とする言語分析、草稿研究等のテクスト批評、文学と美術評論の関わり、詩法(音やリズムと意味の関係)に関する研究が特色です。 小説、詩、戯曲などの原文テクストを正確に読解するための高い語学力と、会話や作文を中心とするフランス語の実践的な運用能力の習得、向上を第一の教育目標とし、さらに文学・映画・美術・音楽などを題材としてフランス語圏の文化に関する幅広い教養を身につけるとともに、多様な視点を備えた批評精神を養います。学部生はDELF等のフランス語能力検定や留学にも取り組み、博士前期・後期課程では国際的水準の研究成果発表を目指します。教員、公務員、新聞・出版業などの民間企業、大学での研究等、卒業生は様々な分野で活躍しています。小栗栖 等 教授博士(文学) 中世フランス語フランス文学 (12-16世紀)・『古フランス語入門:11世紀末から15世紀末まで』, Amazon Independently 加藤 靖恵 教授Docteur (littérature et civilisation françaises) 近現代フランス文学・L’Évolution de l’univers floral chez Proust, Honoré Champion, 2019・«Don épistolaire des jeunes filles au bord de la mer», Revue d'études 奥田 智樹 准教授修士 フランス語学・研究ノート:「名詞 à 不定詞」型名詞句の意味分析,『フランス語学研究 第56フランス語フランス文学

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