名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2024
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https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/nihonbungaku.htmlJapanese Literature● 博士論文平安期における小野小町享受/『雲隠六帖の研究』/古俳諧研究/都賀庭鐘における漢籍受容の研究/『平家物語』諸本に見る人物造型の独自性/御伽草子における笛説話の形成 など● 修士論文寺社縁起の成立と伝播の研究/上田秋成初期浮世草子における西鶴の受容/西鶴武家物における典拠利用の総合的研究/『礫渓猿馬記』研究/『源氏物語』と私家集/地名を中心とした上田秋成の研究 など● 講義題目日本文学研究の方法/日本書誌学研究/西鶴研究/源氏物語演習/明治期の文学作品と出版/中世の和歌と連歌/徒然草研究/中世人の連想の世界/王朝文学演習/王朝和歌の諸問題 など学部院15 日本文学研究室は、現在、中古文学と近世文学を専門とする2名の教員から構成されている。また、他研究室に所属する中世文学、近現代文学を専攻する教員とも緊密に連携しつつ、研究・教育を推進している。古代から近現代にいたる様々な作品・作家・ジャンルを扱うが、必ずしも日本語で書かれた作品や、日本語を母語とする作家に限定しない。日本人による漢詩文や、外国人の書いた日本語の作品も重要な研究対象となる。これらの作品や作家を分析・解釈する方法もまた多様であり、過去からの膨大な蓄積を有しているのが日本文学研究の特徴でもある。実証性を重視する伝統的な学風に立脚しつつも、近年の批評理論などの成果も導入して研究の刷新と活性化をはかっている。いずれにしても書誌学・文献学の幅広い知識と、本文の正確な読解力・分析力は必須であり、研究室ではこうした基礎学力の修得と養成を重視している。大井田 晴彦 教授博士(文学) 平安朝物語文学・『王朝物語の世界』(三弥井書店、2022)・『竹取物語 現代語訳対照・索引付』(笠間書院、2012)日本文学

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