名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2024
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https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/mediasociety.html・『日本メディアの現実と理解』(共著、韓国言論振興財団、2020) Media and Society 9(2017).況」、『国際日本文学研究集会会議録』41(日本文学研究資料館 、2018)2021)・「家族の物語からのクィアな逸脱〜角田光代『八日目の蝉』にみる時間と空間」 『クィア・スタディーズをひらく2:結婚、家族、労働』(晃洋書房、2021)Media, Culture and Society● 指導可能領域批判的言説分析、カルチュラル・スタディーズ、ファンダム研究、パンデミック社会論、メディア・コミュニケーション論、ソーシャルメディア論、出版メディアの受容研究、日本視覚文化、消費文化、大衆文化論、日本の戦時大衆文化、メディアと文化における表象の政治、オンライン・ジャーナリズム、東アジア出版文化、体系機能言語学、近現代家族と社会、フェミニスト&クィア研究、近世イギリスのニュース文化、日本近世文学、情報格差、デジタルヒューマニティ院25 「メディア」とは何でしょうか?新聞、ラジオ、テレビ、映画、CD、雑誌、本、演劇、掲示板、SNS…、時代ごとに優勢な情報技術は異なり、経済階級や生活環境によっても、人々が用いる主要な情報伝達の形は違います。そしてこれらの媒体はコミュニケーションの手段として用いられるだけでなく、私たちの日々の経験を形作り、自己表現と相互理解の要にもなっています。B・アンダーソンは著書『想像の共同体』で、新聞が国民国家を想像可能な共同体にしたと説きましたが、メディアは現在、趣味・嗜好、帰属意識や政治目標に基づいたミクロな−あるいは国境を越えた−コミュニティ形成を可能にし、新しい交流の場と文化表現、社会運動や経済的インパクトを生み出しています。一方で、政府や企業がオンラインでの情報管理や商業活動を進めるに伴って、インターネットを用いた個人情報の売買、国家間の経済制裁、検閲やサイバー攻撃といった今までにない問題にも直面しています。  またデジタルメディアの隆盛は、人文学研究の領域を質・量ともに拡大させつつあります。小説、音楽、映画などではデジタル媒体でしか実現できない表現が模索され、蓄積された作品・テキスト群をデータ化し、分析するための方法も追究されるようになりました。  このような時勢を鑑みても、メディアを技術の側面からだけではなく、文化・社会的な側面から理解する必要性は益々高まっています。メディア文化社会論では数量的なデータを扱う量的研究やインタビュー、参与観察、文書、画像を扱う質的研究を学び、様々な分析的・批評的視点から理論構築と応用能力を培うことを目的としています。ヘイグ・エドワード 教授Ph.D.(Linguistics) 批判的言説分析・『ディスコースを分析する - 社会研究のためのテクスト分析』(共著、日本メディア英語学会談話分析研究分科会訳、くろしお出版、2012)・“A study of satire in a seventeenth century pamphlet,” Studies in 金 相美 教授博士(社会情報学) メディア・コミュニケーション論、ニューメディア論・“Pathways to Youth Political Participation: Media Literacy, Parental Intervention, and Cognitive Mediation,” 72nd ICA Conference, Paris, France, 26-30 May 2022(共著)ミギー・ディラン 准教授Ph.D.(Comparative Literature) 近世日本文学・出版文化、比較文学(日本・中国)・「樹芽田楽の洒落本から見るお酒と酔い」、『酔いと文化』 (勉誠社 、2020)・「貸本屋大惣の改装表紙から見る文化・文政・天保期間の合巻の仕入れ状長山 智香子 准教授Ph.D.(Sociology and Equity Studies in Education) 物質文化、映像・メディア・Gender and Food in Transnational East Asias(共編著、Lexington Books、メディア文化社会論

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