名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2024
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https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/seiyoshi.htmlStudies 23 (2012)・『フランス史研究入門』(共著、山川出版社、2011)北村 陽子 准教授博士(歴史学) ドイツ近現代史・『戦争障害者の社会史』(名古屋大学出版会、2021年)・『核と放射線の現代史』(共著、昭和堂、2021年)Occidental HistoryShoichi Sato(共編、de Boccard, 2015).● 博士論文6-8世紀におけるローマ教会・教皇の支配者観/中世後期フリブールにおける市民/ビザンツ帝国後期における皇帝文書の形式・機能・伝来/子どもと学校の世紀:18世紀フランスの社会文化史/多言語地域におけるナショナリズムと言語・民族問題/第二帝政期ドイツにおける女性の社会活動と家族扶助/七-九世紀フランク国家の王国法廷と「プラキタ」28● 修士論文ヘレニズム期ロドスにおける市民と外国人の社会的結合関係/ローマ帝政前期のギリシア諸都市における皇帝崇拝/ヴィクトリア時代後期の絵本/帝国都市リューベックの成立/アメリカ独立戦争における補給の問題について/西ドイツの歴史政策と追悼記念碑/ヘレニズム時代のコスにおけるディカスタイ/アイトリア連邦のシュンマキア政策/17世紀神聖ローマ帝国における週刊新聞にみられる地理的世界観の広がり● 講義題目西洋史概論/西洋史入門演習I―V/西洋史講義I―V/西洋史演習I―V/西洋史学卒業論文演習/西洋史研究I・II/西洋史基礎演習I―V/西洋史発展演習I―V/西洋史学修士論文演習/西洋史学博士論文演習学部院 西洋史学という学問は歴史学の一分野で、時代的には人類の起源から現在までを、空間的にはヨーロッパとヨーロッパ人が進出していった先の南北アメリカも研究教育の対象に含めています。歴史学は人類が時間のなかでたどってきた道筋を巨細に明らかにすることにより、人間存在の一段と深い理解に寄与することを目指す科学です。科学である限り、厳密な方法と厳密な論理が欠かせません。また事実に立脚して、議論を進めていかなければなりません。そこで最も重要なのは、そこから「事実」を汲み出す水源となる史料を読み解く力です。 欧米が対象文化圏ですから、どうしても欧米の言語が史料を読むためにも、研究論文を読むためにも必要です。中世や古代に関心があれば、古代ギリシア語やラテン語などの古典語を勉強しましょう。 わが研究室は5名のスタッフがそれぞれ古代史、中世史、近代史、現代史というふうに時代全体にまたがっていて、構成の面でバランスがとれているばかりでなく、教育・研究においても高い水準にある点では日本の大学でも指折りと自負しています。 歴史を学ぶことのメリットは、生きている現在の世界だけでなく、過ぎ去った時代の言動にも接することによって養われる、人間と社会についての視野の広さにあります。ですから、自分が特に興味をもって勉強したいと考えている時代だけでなく、人類史のトータルな認識を得るために、すべての分野に関して基礎的な知識を身につけるよう努力してください。加納 修 教授博士(歴史学) 西洋中世史・Entre texte et histoire. Études d’histoire médiévale offertes au professeur 周藤 芳幸 教授博士(文学) 古代ギリシア史・『ナイル世界のヘレニズム――エジプトとギリシアの遭遇』(名古屋大学出版会、2014)・『古代ギリシア――地中海への展開』(京都大学学術出版会、2006)和田 光弘 教授博士(文学) アメリカ近代史・『植民地から建国へ――19世紀初頭まで(シリーズ アメリカ合衆国史①)』 (岩波新書、2019)・『記録と記憶のアメリカ――モノが語る近世』(名古屋大学出版会、2016)内田 綾子 教授博士(学術) アメリカ現代史・『アメリカ先住民の現代史――歴史的記憶と文化継承』(名古屋大学出版会、2008)・“Searching for Indigenous Alliances,” The Japanese Journal of American 西洋史学

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