名古屋大学 経済学部案内 2024
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大学院における学修は、講義科目を履修して単位を取得する、あるいは、本や論文を読んでたくさんの知識を身につけることが中心ではありません。むしろ、指導教員との双方向の対話を通じて、研究テーマについて考え、修士論文・博士論文を執筆することが中心です。論文作成の一般的な流れは次の通りです。多くの場合、研究のテーマは指導教員によって与えられるのではなく、学生自らが見つけ出さなければなりません。そのためには、まず、「どんな問題を解決すれば、我々の『知』が一歩前進するのか」を考えます。つまり、まずは「解」ではなく「問い」を発する力を付けなければなりません。「問い」が決まったらはじめて「解」を探します。しかし、実は「問い」を探す過程において「解」の見当はついていることが多いのです。ただし、それが間違いでないことを、丹念な論証と実証の積み重ねによって確認します。「解」に辿り着いたら、それを論文にまとめます。論文では、自分の発した「問い」がいかに重要であるか、どのような手順で「解」に辿り着こうとするのか、そして、どのような「解」が導かれるのかを、順序よく説明します。このようなプロセスを経験することによって、価値ある「問いを発する力」、科学的な方法で「考える力」、論理的に「説明する力」を身につけます。理論・政策制度・歴史経営・会計双方向の対話を通じて鍛える問う力・考える力・説明する力大学院の開講科目例(2022年度)分野基礎科目専門科目課題設定型講義・ワークショップ上級価格理論Ⅰ・Ⅱ上級所得理論Ⅰ・Ⅱ上級計量経済Ⅰ・Ⅱ上級数理経済Ⅰ・Ⅱ価格理論Ⅰ・Ⅱ所得理論Ⅰ・ⅡエコノメトリクスⅠ・Ⅱ上級政治経済学Ⅰ・Ⅱ上級経済史Ⅰ・Ⅱ上級経済学史Ⅰ・Ⅱ上級経営Ⅰ・Ⅱ上級会計Ⅰ・ⅡマネジメントⅠ・ⅡアカウンティングⅠ・Ⅱ※ 修了のためには、前期課程では演習を含め30単位(15科目)、後期課程では演習を含め20単位(10科目)を履修が標準必要です。※ 本研究科では、レギュラーで開講される基礎科目・専門科目以外に、課題設定型講義、課題設定型ワークショップとして、その時々のニーズに合わせた科目や最先端の研究に触れる機会を提供しています。国際経済A・B公共経済A・B経済政策A・B農業経済A・B労働経済A・B産業組織A・B財政A・B金融A・B現代資本主義A・B経済学史A・B社会思想史A・B日本経済史A・B西洋経済史A・B経営労務A・BファイナンスA・B生産管理A・BマーケティングA・B経営組織A・B経営戦略A・B財務会計A・B管理会計A・B監査A・B経営分析A・B国際会計A・B経営情報A・Bミクロ・マクロ経済分析:理論と実証ミクロ実証論文の読み方日本経済論International Communication(英語)社会経済研究経済体制と企業経営Introductory Accounting(英語)現代経営論人事管理危機管理論知財戦略企業の海外戦略2

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