6年5年4年Nagoya University School of Medicine社会医学系の講義・実習では、人々の健康が、社会の変化やさまざまな社会的活動によって影響を受けていることを学び、自ら考え行動する力を伸ばします。講義は、「人の死と生命倫理・法」、「環境・労働と健康」、「疫学と予防医学」、「保健医療の仕組みと公衆衛生」、「行動科学・社会科学」の5総合科目からなり、社会医学の科学的な考え方や実践的アプローチについて学びます。社会医学実習では、少人数教育を積極的に取り入れ、地域、職域、国際社会における、個人および集団の健康、人々の生活、環境、法中毒学、医療行政などに深く切り込んだテーマを設定し、社会との関わりの中で医師として果たす役割を追求しています。基礎医学の講義・実習が一通り終った3年生後期の半年間は、講義室を完全に離れ、最前線の研究を進めている基礎講座(社会医学系講座・環境医学研究所各部門・総合保健体育科学センターを含む)に身を置いて、生の研究生活を体験します。各研究室に2-4名ずつが配属され、指導教員の直接指導の下で実験・研究を実践しながら、科学的思考法を体得します。セミナー終了後、口頭またはポスター形式による成果の発表が義務付けられており、優秀者には表彰するとともに、海外の学会等へ派遣される機会が与えられます。講 義ポスター発表4年生のカリキュラムの中心は、臨床系科目(内科・外科・小児科など)の講義とチュートリアルおよび基本的臨床技能実習です。チュートリアルは、少人数のグループで討論しながら臨床症例を多角的に考え自ら問題を発見する学習法です。実習では基本的臨床能力の中でも医療面接、身体診察、縫合、手洗い、心肺蘇生、採血などといった主に技能が関係した学習項目に焦点を当て、集中的に学びます。4年生の後半から、いよいよベッドサイドにおいて実際に患者さんに接して臨床医学を学ぶ臨床実習が始まります。この学年で行う臨床実習では、6-7名の小グループに分かれ、名大附属病院の全科をそれぞれ1-2週ずつ回ります。5年生の後半になると、医学科における最後の仕上げとも言うべき選択臨床実習が始まります。選択臨床実習では、主として臨床講座に2-6名ずつの学生が配属され、各学生は一学期のうちに4週間ずつ4つの科を体験します。その後、約8週間の学外関連病院での診療参加型臨床実習も体験します。選択臨床実習の主な目的は、指導医の下に個人で患者を受け持ち、責任をもって医療の実際を主体的に体験することにあります。チュートリアル臨床実習465785社会医学基礎医学セミナー臨床医学臨床実習選択臨床実習臨床医学臨床病 理学実習臨床実習選択臨床実習卒業試験チュートリアル・講義・基本的臨床技能実習Curriculum
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