名古屋大学 工学への道 2024
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原子層ヘテロ界面に実現した室温円偏光発光(竹延研究室)実験・理論の両面から物理学のフロンティアを開拓するとともに、計算機を用いて科学技術計算分野における諸問題を解明することを目指しています。分子線エピタキシー法による高品位薄膜の作製(生田研究室)並列計算機(高速コンピュータ)(張研究室)高性能なデバイスへの応用を目指して、超高圧力下での物質の創製や高度な結晶成長技術を用いて新規の超伝導体、電子・磁性 (スピン)材料、半導体材料の開拓や機能解明を行っています。Al-Ni-Rh正10角形準結晶の電子顕微鏡像および電子回折図形(齋藤研究室)X線回折や電子回折などの各種構造解析法を発展させるとともに、構造を制御することで生み出される新たな電子物性や機能材料の開拓を目指しています。新規物質合成に必要不可欠な超高圧発生装置(長谷川研究室)レーザー干渉計による精密熱膨張測定(竹中研究室)各原子がもつ磁気角運動量(矢印)の模式図(武藤研究室)結晶材料や高分子の構造や欠陥、成長過程といったミクロな構造と物性との関係を最先端電子顕微鏡や計算機シミュレーションを駆使して調べ、新規材料の設計を目指しています。超高精度X線反射ミラー(松山研究室)タンパク質X線結晶構造解析から得られる電子密度マップ(Chavas研究室) 計算と理論による生命の物理学的な理解や、結晶表面・界面で現れる特異な電子物性を利用した機能デバイスの開発など、物理学の重要なトピックスを幅広く扱います。複雑界面の構造と電子状態(宮崎研究室)量子ビットの実現に向けた超伝導接合(柏谷研究室)Si/Ge界面構造探索強誘電体YGaO3のVortex CorePhysical Science and EngineeringApplied Physics有機分子TMTTFの電子密度分布(澤研究室)本専攻に進学すると、学部で学んだ物理学の堅固な知識を基盤として、物性物理学、材料科学、計算科学分野におけるより高度かつ先端的な課題の研究を行います。研究を通じて、新しい原理の発見とそれを広く応用する能力、新しい境界領域を創造する能力が身につきます。結果として基礎と応用の両分野で活躍できる研究者、技術者となります。後期課程では、社会の課題を自らの研究に結びつけ、その解決を果たすための創造力/総合力/俯瞰力を養います。高い見識を有し、国際的に指導力を発揮できる人材となります。■物性基礎工学  田仲 由喜夫 教授         川口 由紀 教授■量子物性工学  竹延 大志 教授■光物理工学   岸田 英夫 教授■数理工学    張 紹良 教授■高圧力物質科学          長谷川 正 教授■電子機能材料           生田 博志 教授■ナノ電子デバイス工学       中塚 理 教授■量子スピン物性工学研究グループ  森山 貴広 教授本専攻に進学すると、学部で学んだ物理学に、応用化学・応用物理学・材料科学等の幅広い理工学分野のエッセンスを融合させた物質科学の新しい学問体系を学べます。物質やデバイスが関わる幅広い工学と社会の発展に寄与できる多角的な視野・柔軟な価値観が身につきます。後期課程では、物質科学に関わる個々の学問分野をより深く探究しつつ、枠組みを乗り越えた周辺領域も学びます。科学技術分野で世界的なリーダーシップがとれる技術者・研究者を養成します。■生体分子物理工学  Leonard Chavas 教授■ナノ物性工学    柏谷 聡 教授■材料設計工学        松永 克志 教授■レオロジー物理工学     増渕 雄一 教授■ナノ顕微分光物質科学    武藤 俊介 教授■フロンティア計算物質科学  白石 賢二 教授■放射光応用物質科学     田渕 雅夫 教授■量子ビーム物性工学     松山 智至 准教授■量子物性計算科学      宮崎 剛 客員教授科学と技術のインターフェース応用物理学専攻量子物理工学講座物質デバイス機能創成学講座新しい視点で物質を科学する講座紹介物質科学専攻Materials Physics複合系物性工学講座ナノ解析物質設計学講座構造物性物理学講座■構造物性工学     澤 博 教授■磁性材料工学     竹中 康司 教授■電子線ナノ物理工学  齋藤 晃 教授物理工学科11

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