名古屋大学 工学への道 2024
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大学のよさこいサークルに所属。大勢で協力してひとつの演目を作り上げる、貴重な経験ができました。その他 6%技術者・研究者 8%他大学(外国大学含む) 1%大学の夏休みに自転車で北海道を縦断したときの写真です。その他 10%進学(名古屋大学) 8%教員 1%研究者24%教員17%研究者83%私は名古屋大学で9年間学び、さまざまな経験を積んできました。学生時代、サッカーサークルに所属し、素晴らしい友達との出会いを通して楽しい時間を過ごしました。それらの経験は、今でも大切な思い出として心に残っています。学部4年次と大学院2年間は透過電子顕微鏡の研究室で半導体の解析に専念しました。子供の頃から細かいことや小さいものを触るのが好きだった私にとって、ミクロな世界での研究は楽しく充実したものでした。高校生時代、自分は不真面目で、勉強や研究が好きだという自覚は全くなかったのですが、名古屋大学での勉学・生活を通じてその楽しさを実感することができました。修士課程を修了後、私は民間企業の研究所に約10年間勤務しました。大学とは異なり、商品化という大きな目標を持つ組織での研究は、新たな楽しさややりがいを感じることができました。企業に在籍中、名古屋大学の社会人博士課程で学位も取得しました。現在はファインセラミックスセンターという電子顕微鏡を用いた材料解析の仕事に従事しています。この記事を読んでくださっている高校生の皆さんには、名古屋大学での充実した学びや出会いを通じて、自分の夢や目標に向かって進む力を身につけてほしいと願っています。名古屋大学では、さまざまな分野の専門知識や技術を学ぶことができるだけでなく、多様な学生同士の交流を通じて貴重な人間関係を築くことができます。これらの経験は、皆さんにとって大きな強みとなることでしょう。皆さんも大学で経験を積み、自分の夢をかなえるための一歩を踏み出してください。一般財団法人ファインセラミックスセンターナノ構造研究所 上級研究員2020年3月 博士前期課程修了応用物理学専攻2019年9月 博士後期課程修了結晶材料工学専攻研究室では、透過型電子顕微鏡とレーザー光学系を用いて、金ナノ粒子に光を入射させたときの過渡応答を研究しました。この研究では、評価以前の環境構築が労力の大半を占めており、修論提出期限までに環境構築が間に合うのか……と不安だらけの毎日でした。やっとの思いで環境構築を完成させ、最初の評価で結果を出せたときの安堵感は、今もはっきりと覚えています。この体験で身につけた、根気強く物事に取り組み考え抜く態度は、今も生きていると感じます。現在の担当業務は、電動自動車向けセンサの耐ノイズ設計。自動車部品は、テレビ・ラジオ放送の送信アンテナや車内の携帯電話といった外部ノイズの影響を受け、誤動作や故障する危険性を持っています。運転中の誤動作は、生命に関わる事故に直結するため、耐ノイズ性能は、自動車の安全性に関わる重要な要素として、やりがいを持って取り組んでいます。大学で指導された「自分で手を動かす」という考え方は今も大切にしています。例えば、シミュレーションに加えて実機評価も自分で行うことで、見落とされがちな事実を発見できることがあります。研究室の先生から教わった仕事に取り組む考え方の大切さを実感する毎日です。今後も現在の業務を深掘りして専門性を高めることで、より性能が優れ製造しやすいセンサの開発をめざします。名古屋大学99%進学86%主な就職先 ※留学生を除く株式会社デンソーブラザー工業株式会社三菱電機株式会社株式会社エヌ・ティ・ティ・データ中部電力株式会社技術者57%日本ガイシ株式会社日本電子株式会社トヨタ自動車株式会社キオクシア株式会社旭化成株式会社卒業生からのメッセージ高度な知識と技術に加え、人との交流があなたの強みに。進路状況(昨年度実績)12■物理工学系博士前期課程修了生博士後期課程修了生株式会社デンソーセンシングシステム技術1部 技術職水野りらさん野村 優貴さん学部卒業生学部卒業生工学全体・共通工学全体・共通大学で学んだ、自分で手を動かすことの大切さを日々実感。

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