名古屋大学 工学への道 2024
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シンクロトロン光研究センター超高圧電子顕微鏡施設▲現在は名大病院と共同で、小児の難病患者の将来的なリスク 予測アルゴリズムを開発。名大だからこその研究テーマです。▲4年次に参加したサッカーサークルjooookeの合宿大会。背番 号10が私です。シュートの爽快感が魅力で、今も続けています。シンクロトロン光施設材料内部の電子状態高分解能電子顕微鏡像炭化タングステン結晶中に生じたタングステン原子の欠陥配置の一例です。このようなナノスケール程度の大きさの格子欠陥が、材料全体の物性をしばしば大きく変化させます。学部1〜3年次/自由な時間が多かった研究室配属前の3年間は、将来のことを考えず、とにかくやりたいことを満喫しました。合計3つのサッカーとフットサルのサークルに所属し、週3〜4回はサッカー三昧。アルバイトも塾講師と接客をかけもち。2年次の夏休みには、友人と東南アジアでバックパッカーを経験しました。授業は流体力学や、ものがどうつくられるかを扱うプロセス設計の知識を特に興味深く学び、幼い頃から興味のあった身のまわりのものの仕組みが解明される学びを楽しみました。学部4年次〜大学院/4年次からは、研究を学生生活の中心にしようと決めていました。夢中になれそうだと選んだのが、PCを使って生産システムに役立つ解析を行う現在の研究室です。卒業研究で取り組んだのは、石炭火力発電所の排ガス中に含まれる有害な窒化化合物(NOx)の発生原因究明。発電所から過去6年分のデータを取り寄せて解析し、燃焼室の空気流量や温度差など、どの要素がNOx発生量に大きく影響するかを推定しました。大学院では生産システムから離れ、疾病予想という新たなテーマに挑んでいます。PCさえあればどこでもできるうえ、試行錯誤の結果が早く現れる魅力的な研究手法で、博士課程でもさらに高度な研究に挑戦し、将来は専門分野での最先端をめざします。藤原研究室(物質プロセス工学専攻)所属斎藤 樹14広がる産学連携・社会とのつながり産学連携を積極的に進めています。高熱伝導AlN繊維合成技術のベンチャー設立、研究機関(AIST、NIMS)との連携、中部地区企業との技術支援ネットワーク(テクサポネット)などを展開して、研究・技術力を発信しています。マテリアル工学を先導する大型先端計測設備マテリアル工学科は世界有数の大型計測分析施設を備えています。金属粒子の表面原子1層を見る電子顕微鏡や物質の電子運動を直接測定できるシンクロトロン光はマテリアルの持つ特性の起源解明に迫ることができます。未来の自動車を生み出すマテリアル高い剛性と衝突安全性を備えた軽量複合材料、高効率の太陽電池、高容量の固体蓄電池、部品の高速成型加工技術などマテリアル工学の技術は、あなたが思い描く未来自動車を実現します。キャンパスライフストーリー わたしの6年間自由な時間も研究も、全力で満喫。目標は、専門分野の最先端を行くこと。ここがスゴイ! マテリアル工学科

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