名古屋大学 工学への道 2024
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その他 6%技術者・研究者 8%他大学(外国大学含む) 1%梅原研究室で卒業生との最後の写真「はい、チーズ!」。帰国 1%その他13%帰国 5%技術者67%教員 10%ヤマハ発動機株式会社本田技研工業株式会社ソニー株式会社ブラザー工業株式会社東京エレクトロン株式会社七帝戦での剣道部の写真。当時ともに切磋琢磨した仲間は今でもよく飲みに行きます。その他20%研究者50%技術者15%中国・北京で修士課程に在学していた時、多くの国際会議への参加が刺激となり、海外で博士課程に進もうと決心しました。日本を選んだのは、機械の研究分野のレベルが世界的に高いから。その中でも名古屋大学を選んだのは、製造業の中心地である東海地方に位置し、学術的雰囲気が強いからでした。名古屋大学で取り組んだのは、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜のトライボロジー特性に関する研究。初めの頃は、日本語の会話もままならず困難も多かったのですが、先生や仲間が熱心に助けてくれました。研究を楽しむ仲間の姿勢に影響を受け、トライボロジーに魅了されるように。国内外の学会に数多く参加して、研究者の方々から多くの助言をいただくほか、企業との交流会で代表学生として研究発表を行い、日本の高い技術力にふれて感銘を受けました。こうした多くの経験を通して、トライボロジーの社会的意義を深く理解すると同時に、研究室の先生方への敬意も深まり、日本の大学で研究を続ける道を選択しました。現在の研究目標は、「自動車エンジンのより低燃費化」と「切削工具の切削性能の向上と長寿命化」。独自の研究に挑戦し、国際的な学術活動を促進したいと考えています。さあ、あなたも名古屋大学で「勇気ある知識人」になりましょう!漠然と宇宙の勉強がしたいと選んだ機械航空工学科。振り返れば、宇宙開発サークルの立ち上げ、アメリカへの研究留学など、多くの経験をしました。数学が機械の動きに直結する面白さに魅了され、研究室は制御研を選択。最初のテーマは「倒立振子」と呼ばれるロケットに見立てた一本の棒を制御することでした。しかし当初の実験は失敗の連続。理論的には合っているはず…と暗い顔で机上の数式を見つめる私に、同期から「今から一緒に100回実験するぞ」と提案され、なんとその日に実験は成功。結果を解析すると、気にも留めていなかったセンサーに問題があったことが発覚。なるほど、こういう研究の進め方もあるのか、と自分の考え方が変わった瞬間でした。名大の生活はこのような「自分の知らない世界を見せてくれる人たちとの出会い」との連続でした。現在はベンチャー企業で自動運転の開発を行っています。複雑な道路環境でどのように車両を制御するか。自動運転は様々な技術の集約であり、制御理論や数理最適化、機械学習、ソフトウェア工学などと言った幅広い分野の知識が必要となります。数式やプログラムと対峙する一方で、困ったらとりあえず実験してみることも。ライバルはGoogleやTeslaといった大企業。技術者として世界の最前線で戦うことができる環境を楽しんでいます。2017年3月 博士前期課程修了航空宇宙工学専攻リュウ ギョウギョク2018年9月 博士後期課程修了機械理工学専攻名古屋大学99%進学86%進学(他大学) 1%進学(名古屋大学)9%研究者 9%主な就職先 ※留学生を除くトヨタ自動車株式会社株式会社クボタ株式会社豊田自動織機株式会社デンソー三菱重工業株式会社卒業生からのメッセージ多くの出会いと挑戦を糧に、日本で研究を続ける道へ。進路状況(昨年度実績)24■機械・航空宇宙工学系博士前期課程修了生博士後期課程修了生株式会社ティアフォー 技術開発本部堀部 貴雅さん名古屋工業大学 電気・機械工学科 助教 劉 暁旭さん学部卒業生工学全体・共通ライバルは大企業。ベンチャー企業で世界の最前線へ。

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