名古屋大学 工学への道 2024
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エネルギーを変換・貯蔵・利用したり環境負荷を低減したりするのに役立つ特異な機能をもつ材料を対象として、その創製・特性評価・機能発現機構の研究を行っています。核融合エネルギーの実用化へ向けて、プラズマ閉じ込め実験、プラズマ加熱・計測法の開発、核融合炉システムの設計、核燃焼プラズマの予測計算などの研究に取り組んでいます。バルク材料の5倍の圧電定数をもつ圧電体ナノロッド集合体TOKASTAR-2装置におけるプラズマ実験の準備オンライン同位体分離装置に設置した全吸収型放射線測定装置エネルギー量子工学講座は、量子、主に放射線がもたらす情報を多次元かつ高精度で計測することを通して、エネルギー、原子核物理、環境、社会安全などに関連した教育・研究を行います。極めて半減期の短い原子核の壊変特性の解明、崩壊核データの測定、微量な放射性同位元素の高精度高感度な測定法、放射線計測を通した放射線の安全取扱に関する教育・研究を実施しています。研究室での小規模基礎実験の様子/研究室での小規模実験から始めて、エネルギーシステムの実用装置に至るまでのすべての段階を総合的に研究エネルギーシステム工学講座では、がん治療などのための放射線利用を含めた有用なエネルギーシステムの構築、即ちシステムの設計・運転制御さらに安全評価に関する教育と研究を、エネルギー源を素材として行います。核融合科学研究所の大型ヘリカル実験装置経済的かつ安全性の高いエネルギー源実現のための、乱流流輸送現象や核融合発電炉心プラズマに関する教育・研究を行っています。日本周辺での天然放射性物質の降下量のシミュレーション結果将来にわたりエネルギーを安全に生産・消費するための工学面と環境面に関する研究を進めている。原子炉・核燃料の安全性、放射性物質を含む有害物質の環境影響等が中心課題である。核融合実験装置・LHDEnergy Engineeringヘリウムの超流動の「可視化」によるメカニズムの解明Energy Science and EngineeringApplied Energy■エネルギー機能材料工学     長﨑 正雅 教授                 山田 智明 教授■エネルギーナノマテリアル科学  尾上 順 教授■エネルギー環境材料工学     池永 英司 准教授■エネルギーソフトマテリアル科学  鳴瀧 彩絵 教授■核融合プラズマ理工学  藤田 隆明 教授■核融合炉工学      田中 照也 客員准教授             中野 治久 客員准教授エネルギーに関連する様々な課題について、基礎的な科学研究や基盤的な技術開発の観点から、学習・研究を行います。特に、量子レベルでの極微少な世界における新たな物質の制御や創製、エネルギーシステムの状態を正確に検知し、制御するための先進計測技術、光のエネルギー、運動エネルギー、熱エネルギーなどを電気的エネルギーに効率よく変換するための革新的な材料や作動流体、プラズマなどについての研究を通じて、広くエネルギー分野の課題を解決することができる人材の育成を目指します。■応用核物理学       柴田 理尋 教授■エネルギー環境安全工学   山澤 弘実 教授■エネルギー環境計測工学   富田 英生 准教授■原子核エネルギー制御工学  山本 章夫 教授エネルギー科学に新しい地平を拓くエネルギー理工学専攻エネルギー材料工学講座核融合工学講座総合エネルギー工学専攻エネルギー流体工学講座■エネルギー熱流体工学   辻 義之 教授■エネルギー電磁流体工学  渡邊 清政 客員教授エネルギー安全工学講座エネルギー量子工学講座エネルギーシステム工学講座■エネルギー資源循環工学  榎田 洋一 教授■原子核計測工学      瓜谷 章 教授■応用同位体科学      杉山 貴彦 准教授講座紹介エネルギー工学に革新的な発展をもたらすエネルギーに関連する様々な課題について、革新的なエネルギーシステムを設計し、実用化していく観点から学習・研究を行います。特に、エネルギー資源の回収と再利用、廃棄物の処分、核融合・核分裂を含むエネルギー発生方法の開発と安全性・効率性の向上、レーザーや加速器などを用いた量子ビームの発生、計測やがんなどの治療での使用などを含む応用、汚染物質を含む様々な物質の大気環境中の動きの予測などの研究を通じて、革新的で実用的なエネルギーシステム技術の開発・応用ができる人材の育成を目指します。エネルギー理工学科27

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