名古屋大学 大学案内 2024
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17 GUIDE TO NAGOYA UNIVERSITY 2024データに基づいてしっかりと思考し判断する。これからの人類社会の担い手として不可欠な能力と態度を身につけるために、文系・理系を問わずすべての学生が「データ科学科目」を学びます。「自立した主体的学び」へと学習姿勢を転換し,よりよい未来社会を構築しそれを担う「勇気ある知識人」となるために,すべての学生が専門分野によらず共通に身につけるべき基礎的素養(汎用力・課題発見/解決力)を育む大学とは何か,大学で学ぶとはいかなることか,大学での学びを充実したものにするにはどのような知恵が必要かについて理解し,主体的な学習者としての態度の核を形成する少人数のセミナー形式による多面的な知的トレーニングを通じて,真理探究の面白さに触れるとともに,主体的な学びに必須の「調べ,考え,書き,話す」能力を涵養する学問の世界の共通言語,かつ国際社会で活躍するために必須の言語である英語によるコミュニケーション能力を高め,世界に通ずる窓を開く英語以外の外国語の学修を通して,多様な異文化に対する理解と寛容性を身につけ,国境を越えてよりよい未来社会の構築をめざして協同するために必須の複数外国語運用能力の基礎を築く日本語の能力を高め,日本の文化と社会に対する理解を深めることにより,留学生活における主体的学びのための基礎能力を身につける健康に関する知識と自己管理能力及び運動・スポーツ習慣の必要性など,生涯スポーツの基礎となる知識を習得するスポーツの実践を通して,運動・スポーツの楽しさを味わい,運動習慣獲得の基礎となる技能,コミュニケーション能力とリーダーシップ,チームワーク形成能力を身につける社会の様々な場面で新しい価値を生み出す基盤となるデータ分析能力を身につけるために,その基礎的知識と汎用的な分析技能を獲得する専門分野を学習していくために必要な「はじめの一歩」です。したがって、文系学部の学生は「人文・社会系基礎科目」を、理系学部の学生は「自然系基礎科目」を学びます。分野別基礎科目と対照的に、教養の不可欠な要素である(1)大きな座標系(2)自己相対化と闊達さ(3)答えの見つからない問いに取り組む力を身につけるための科目です。「国際理解科目」には、海外の大学への短期留学体験を含む科目や、名古屋にいながらにして留学先での授業を体験できる科目などが含まれています。「現代教養科目」では、自らの専門分野を相対化するという趣旨に照らして、理系学生は人文・社会系の科目を、文系学生は理系の科目を学びます。教養は専門のための準備ではありません。この考え方が具体化したのが「超学部セミナー」です。専門を学ぶようになった3〜4年次になってから、異なる専門分野を学ぶ学生がチームを組んで共通課題に取り組みます。専門分野の学習の基盤となる最も基礎的な知識と技能を身につける人文・社会科学系の専門分野を学んでいく基盤として,それぞれの分野における学問体系を理解し,最も基礎的な知識と技能を身につける自然科学系の専門分野を学んでいく基盤として,それぞれの分野における学問体系を理解し,最も基礎的な知識と技能を身につける教養ある「勇気ある知識人」として専門知を人類社会の問題解決に活用し幸福な未来を構築していく。そのために重要な資質である「異分野・異文化に開かれた態度」「分野を超えた幅広い知識への関心」及び「自己とその専門分野を相対化する視点」を獲得する「異文化との出会い」を契機に,世界には多様な価値観があることを認識し,近現代の国際関係に関する知識と事項の文化に関する知識を身につける。これを通じて,自らの主張を展開する力と文化的社会的な寛容性とを兼ね備えた,国際社会で活躍しうる人間に成長するための基礎を築く現代社会が抱える課題の理解を踏まえ,その課題に対する学際的・総合的分析能力を養うとともに,目指す専門分野と他分野との関連性を理解することによって,専門知の社会的役割を認識し,自らの専門分野を相対化する視点を身につける自らの目指す専門性が自覚された学部3〜4年次において,異なる分野を学ぶ学生が学部・学年を超えたチームを組み,自主的に設定した課題の解決のためにみんなで考え力を合わせる主体的経験を共有する。これを通じ,リーダーシップとチームワーク,異分野への開かれた態度,多様な人々の協調による課題解決能力を身につける科目区分共通基礎科目「大学での学び」基礎論基礎セミナー英語言語文化科目初修外国語日本語講義健康・スポーツ科学科目実習データ科学科目内  容分野別基礎科目人文・社会系基礎科目自然系基礎科目科目区分教養科目国際理解科目現代教養科目超学部セミナー科目区分内  容内  容全学教育についてお話しします普遍性と先進性を両立させるため、基礎教育・教養教育のカリキュラムを大きく改善しました「勇気ある知識人」が身につけるべき素養・能力は、時代や地域を超えて変わらぬ部分と、それらに応じて柔軟に変化すべき部分の両面があります。その両面に対応するため、2022年度入学生から教養教育院の提供するカリキュラムを大幅に変更しました。■ 共通基礎科目■ 分野別基礎科目■ 教養科目

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