名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2025
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言語文化学繋名古屋大学文学部 大学院人文学研究科Applied Japanese Linguisticshttps://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/ouyou.html・『レベルアップ日本語文法中級』(共著、くろしお出版、2013)石崎 俊子 准教授教育学修士 日本語ICT教材開発研究・『ICT×日本語教育』(共著、ひつじ書房、2019)・「中級のオンライン日本語授業の受講者の満足度に影響を及ぼす諸要因ー担当教師のインタビューを通して」『名古屋大学日本語・日本文化論集』28(2021)集』17(2011)俵山 雄司 准教授博士(言語学) 談話分析、言語運用に対する評価・『現場に役立つ日本語教育研究4 自由に話せる会話シラバス』(編著、くろしお出版、2023)・『現場に役立つ日本語教育研究3 わかりやすく書ける作文シラバス』(共著、くろしお出版、2017)● 博士論文中国人日本語学習者の「意外な展開」の語りにおける接続表現/日本語自称詞と人物像の結びつきに関する体系的研究―「ボク」「オレ」を自称する人物の発話の分析を通して―/中国人日本語学習者の意見文に関する研究―日本語教育現場における有効な指導法をめざして―/読みの目標が読解過程と理解に与える影響-読解指導の応用に向けて-/Can-do statementsを用いた自己評価における質問項目要因と個人差要因の影響-韓国・中国JFL学習者の「聞く」技能を対象として-/日本とウズベキスタンを対象とした異文化間レトリック研究―論証文における文章と文章観の多様性―/海外の成人日本語教育機関における教師と学習者の教室観08● 修士論文(2023年度)対面とオンライン会話における発話権交替について―中国人学習者と日本語母語話者のあいづちの分析を通して―/タイ人日本語学習者の誘いに対する断り方の特徴について―日本語母語話者の意味公式との比較を通して―/社説を用いた要約文の構造に関する日中対照研究―中国の作文教育における書き手意識の分析を通して―/催促Eメールにおける談話構造と配慮表現―日本語母語話者と中国人日本語学習者の分析を通じて―/中国人日本語学習者の言いさし表現の選択傾向―日本語母語話者との比較を通して―/日本語オンライン授業における実践共同体の形成―コース開始時の学習者間の交流に着目した調査および実践―/SNSの音声交流形式による中国人日本語学習者の情意面と課題達成への影響に関する研究/学習順序が擬音・擬態の両用のオノマトペの学習に及ぼす影響―中国人日本語学習者を対象に―● 教員からのメッセージ私たちは、日本語、教育、工学、異文化コミュニケーション、異文化間交流など多岐にわたる教員の専門を結集し、大学院教育に当たっています。この幅の広さは、専門性の求められる大学院においてこそ貴重であり、多様な視点での教育を可能にしています。また、研究力と教育力の両方を備え持つ研究者の育成を目指して、それぞれの教員が多角的な観点から大学院生の研究指導に当たっています。同分野に在学している大学院生は日本語教育学に関連する多様な研究テーマを設定し、高い専門知識を持って、切磋琢磨しながら活発な研究活動を行っています。同分野を修了した多くの若手研究者は日本や世界各国の大学を含む教育機関や民間企業で活躍しており、グローバルなネットワークが構築されています。院 応用日本語学分野は、日本語教育学、日本語学、日本語教育工学、談話研究等の専門的な内容に関する知識を学び、研究力を養うとともに、日本語教育へ応用する力、日本語教育を実践する力を身に付けることを目指します。日本語学に関連する研究は記述文法に加え、日本語教育のための文法研究、対照研究、文法とコミュニケーション論を学ぶことができます。日本語を第二外国語として学ぶ際の諸問題について第二言語習得理論等を通して学び、日本語教育現場への提案を考えます。 日本語を中心とする諸言語の談話分析やストラテジー研究の成果を応用した日本語教育方法論について提案するとともに、学習環境や教室における相互行動分析なども学ぶことができます。また、接触場面における対人関係の構築や言語行動について学び、より良い日本語教育現場への提案を行っています。 さらに、日本語教育の有効な教授法を提案するための理論的背景となる研究を行うとともに、それらの研究成果を応用した日本語教材の開発、その効果と課題を明らかにします。ICT(情報コミュニケーション技術)を利用した日本語教育方法の開発、オンライン日本語教育のための教材開発等についても学ぶことができます。研究手法としては統計分析に基づく量的研究およびナラティブ等をデータとした質的研究を行うことができます。 応用日本語学分野を担当する教員は国際言語センターで日本語教育に携わっており、大学院で学んだ知識や理論、教授法等を日本語教育現場での実践を通して学ぶことができます。日本語教育に関する知識や理論、さらに実証的な研究ができる分野であり、実践力を備えた研究者の育成を目指しています。許 明子 教授博士(比較社会文化) 日本語教育学、文法論、コミュニケーション研究・「接触場面の意見述べの会話に見られる韓国人日本語学習者の発話内容についてーパーソナル・テリトリーとFTA行為に着目して」『言語の研究』(共著、花書院、2019)佐藤 弘毅 准教授博士(工学) 教育工学、日本語教育・『電子黒板・デジタル教材活用事例集』(共著、教育開発研究所、2011)・「初級漢字授業における電子黒板の活用」『名古屋大学日本語・日本文化論応用日本語学

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