名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2025
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Chinese Linguistics and Literaturehttps://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/chinesell.html● 博士論文蘇雪林文学研究―女性作家のサバイバル物語における抵抗するヒロイン像/現代中国語における語気副詞の研究―主観性と主観化という観点から―/現代中国語における中間構文の形式と機能/現代中国語の“让”構文における意味的連鎖の形成/中国語初対面会話の談話分析―発話レベルから相互行為レベルへのポライトネス―/現代中国語における受身表現に関する研究―非典型的な事例を中心に―/『左氏會箋』の基礎的研究/中国語の概念メタファーに関する研究―認知メタファー理論の立場から―/現代中国語の程度表現に関する研究/森春濤の香奩體詩受容と漢詩創作 : 韓偓の香奩詩から森春濤の艶體詩へ/現代中国語の方位詞“上”と“里”に関する研究/中国演劇の流通と展開 : 物語の変容と、周辺メディアの役割について/唐代小説「板橋三娘子」考 : 東西変驢変馬譚の伝播と変遷16● 修士論文穆時英作品の女性観をめぐる再検討―鏡としての女性表象と自己の模索/中国におけるモダンダンスの役割変容/アニーベイビーから慶山へ―『夏摩山谷』からみる作風の変化/現代中国語における「注視点について―“V了”“V着”を中心に/辛棄疾の「賀新郎」の音象徴研究―「賀新郎」の押韻特徴と句式構造を中心に―/鮑照山水詩における季節について―秋と冬を中心に/中国語の様態補語の使用に関わる動機付け―補語の部分に反映された「動作・事態の際立ち」との関連から/現代中国語の助動詞“想”と“要”の意味機能について―内部意志と外部意志の観点から―/中国仏教文献における「身体解体・復元」モチーフの受容と変貌―六朝から唐代にかけて―/現代中国語における副詞“也”の意味的研究―語気を表す用法を中心に―/中国語のアスペクト助詞“着”に関する誤用分析―日本人中国語学習者を例に―/中国語の静態存在文における“V了”と“V着”● 指導可能領域近現代中国文学・舞踊史/現代中国語学/中国古典語学/中国語教育/日中対照言語学/中国古典文学(文言/白話)/日中比較文学/日本漢文学の互換性/朱熹『詩集傳』における「賦而興」の研究/淸代江聲の轉注思想について/『聊斎志異』における会話表現/現代中国語における“VA了”の用法分析/現代中国語の副詞“才”の各用法に見られる連続性/革命時代における知識人像 : 郭沫若と郁達夫を中心に/唐代伝奇と「源氏物語」における夢の比較研究―「夢」と「魂」を中心に―/宋詞における男子作閨音現象/現代中国語の助詞“呢”の表す意味―動作行為の進行・持続を表す用法との関連において―/『孫子』研究/郭沫若の伝記研究―女性関係を中心に/『三國志演義』託李評の研究学部院 「中国文学」は「漢文」とは少し違います。「漢文」は日本の古典ですが、「中国文学」は外国文学です。文語体で書かれた詩や小説も、口語体で書かれた小説や戯曲も、現代中国語で書かれた作品も、等しく外国文学です。この研究室では、約2500年前に編纂された最古の詩集から始まり、詩、小説、戯曲など、多彩な文学を学べるとともに、文字学を中心とする古典中国語学から文法を中心とする現代中国語学まで、幅広く学ぶことができます。 20世紀に西洋から近代的な研究法が入ってくると、文学では厖大な作品が新たな手法で研究されるようになり、中国語も文法やさまざまな言語現象を体系的に研究する時代へと飛躍しました。現在進行形で発展する研究方法も取り入れながら、現代に生きるわたしたちが、長い歴史を持つ中国語学・中国文学を学ぶ意味を、一緒に探しませんか。 学部で中国語中国文学の基礎的な知識と読解・運用方法を学び、自ら研究テーマを見つけ立論し卒業論文を完成させる力をつけた後、博士前期課程へ進学することになります。前期課程の院生に求められるのは、自力で課題を見つけ、解決の見通しを立て、適切な方法を用い、検証可能な客観性を持った結論を導き出す研究論文を執筆することです。修士論文が成って博士後期課程に進学した後は、より発展的で独創的な研究が求められます。その研究活動を支えるスタッフが、以下の6人です。丸尾 誠 教授博士(文学) 現代中国語文法・『現代中国語の空間移動表現に関する研究』(白帝社、2005)・『現代中国語方向補語の研究』(白帝社、2014)星野 幸代 教授博士(文学) 近現代中国文学・舞踊史・『労働と身体の大衆文化』(共著、水声社、2023)・『中國的娯楽與性別―女性之「變」』(共著、台湾大学出版社、2023)・『翼賛体制下のモダンダンス―厚生舞踊と「皇軍」慰問』(汲古書院、2022)佐野 誠子 教授博士(文学) 中国古典文学・『怪を志す―六朝志怪の誕生と展開』(名古屋大学出版会、2020)・『中国古典小説選2 六朝志怪』(明治書院、2006)田村 加代子 准教授修士(文学) 中国古典語学・レイ・チョウ『女性と中国のモダニティ』(訳、みすず書房、2003)・「『論衡』文體硏究 ―「逢遇篇」に於ける否定詞の修辭作用」『饕餮』30(2023)笠井 直美 准教授博士(文学) 中国古典文学・「北京大學圖書館藏『忠義水滸全傳』―「萬曆袁無涯原刊」情報の一人歩き」 『名古屋大學中國語學文學論集』21 (2009)・「吳郡寶翰樓初探」『古今論衡』27 (2015)勝川 裕子 准教授博士(文学) 現代中国語文法・『現代中国語における「領属」の諸相』(白帝社、2013)・「中国語における〈不可能〉とモダリティ」『日中対照言語学研究論集 第2巻』(和泉書店、2024)中国語中国文学

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