名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2025
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(左上から右へ)デカルト、王女エリザベト、ヒューム、名古屋の哲学者たち、ヒュパティア(アレクサンドリアの)、ゼノン(ストア派)、トマス・アクィナス、(■列目)フッサール、アウグスティヌス、サルトル、ボーヴォワール、ニーチェ、(■列目)ソクラテス、カント、ディオティマ、ライプニッツ、バークリー、キェルケゴール、プラトン、アリストテレス、エピクロス、クリュシッポス、ゴルギアス、(■列目)ハンナ・アーレント、西周、アベラールとエロイーズ、ヘラクレイトス、ウィトゲンシュタイン(幼少期)、ディオゲネス(シノペの)、マルクス、ポパー、アスパシア、ピュタゴラス、ヘーゲル、オッカム、(最下列)ハイデガー、西田幾多郎、三木清、カルネアデス、シモーヌ・ヴェーユ、ベルクソン、ロック■■■■■■■■■■■■● 修士論文アリストテレスとアナクサゴラスの世界理解の比較/プロティノスによる世界万有の生成の説明体系/人工妊娠中絶との関連における胎児の道徳的地位の哲学的検討―英米倫理学における議論を中心に/レヴィナスにおける逃走の行方/アーレント物語論における「物語」とは何か/リサ・フェルドマン・バレットの構成主義的情動理論の検討/心の哲学における媒体外在主義の検討/スピノザの「力能」とショーペンハウアーの「意志」/カンタン・メイヤスーにおける『偶然性』について/道徳的真理とは何かhttps://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/philosophy.html・“Aristotle on GeometricalPotentialities,” Journal of the History of Philosophy (2021)Judgments,” The Journal of Philosophical Ideas Special Issue (2017)・「いとわしさと嗜虐のあいだ―「正Analysis (2021)正義論』(世界思想社、2019)  プラスマイナス負場合分け功利主義」の挑戦」『人口問題の年〉と私たち:「現代思想と政治」の現在』(平凡社、2017)● 博士論文持続への回帰―ベルクソン「持続」概念の探究―/ウィトゲンシュタインの後期哲学についての研究―確実性について―/前期ハイデガーにおける生の哲学/ジョン・ロールズの正義論/The topology of “true nothingness”: A genealogy of Kitarō Nishida’s conception of “basho”/構造主義言語学における『音素』概念の存在論的考察/メタファーに関する哲学的・認知言語学的考察/小林秀雄批評の哲学的分析—ベルクソン哲学の視点から—/ハイデガー哲学における自由の問題について—基礎存在論とは何か—/ハイデガー『存在と時間』における実存と真理● 学生からのメッセージ「目の前の机はなぜ存在しているのか」「世界はどのように始まったのか」そんな疑問をもった経験はないでしょうか。こうした問いには答えなどないのかもしれません。それでもこれらについて考えることは、無駄なことではないと思います。人生にもまた正解はなく、それでも我々は日々選択をして、より善く生きようと努力しています。皆さんもぜひ一緒に、楽しく悩んでみませんか?(博士後期課程2年 森本将弘)学部院17 哲学は、広範な問題意識と緻密な思考力を要求する学問であるため、みなさんのなかには哲学にある種の「近寄りがたさ」を感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、哲学は、この世界でさまざまな疑問や問題に直面した私たち個々人が、その究極的な解決を自分自身の生き方に照らし合わせてどこまでも追究していく知的営為であり、その意味で、私たちにとってこれほど「身近な」学問はないともいえるのです。 当研究室では、哲学本来の立場を基本としつつ、原典の厳密な読解や議論の分析・検討を通して本物の思考力を涵養すべく研究・教育活動を行っています。学生のみなさんは、哲学の歴史の中から自由に題材を選んで学ぶことができますが、その題材に応じて哲学史や探究領域の深い理解、外国語の素養、論理学の修得などが必要になります。なにより、積極的に教員からの助言を求めて自主的に研究していく姿勢が求められます。 学生の数は、現在学部生17名(2年生4名、3年生3名、4年生10名)、大学院生12名(博士前期課程5名、後期課程7名)です。演習では、納得いくまで質問、討論することができます。卒論では、プラトン、アリストテレス、デカルト、ヒューム、ロック、カント、ミル、フッサール、ハイデガー、デリダ、フーコー、ラカン、西田幾多郎など、古今東西の哲学者だけでなく、倫理学、認識論、宗教等の種々の現代的なテーマも扱うことができます。岩田 直也 准教授Ph.D. 西洋古代哲学・“Socrates’ First Voyage in the Phaedo,” History of Philosophy & Logical 鈴木 真 准教授Ph.D. 道徳哲学、英米哲学史・“Moral Realism and the Wide-Spread Directed Change in Moral 布施 哲 准教授Ph.D. 政治哲学、近現代思想史・「俗物に唾することさえなく ― フーコー、シュトラウス、原理主義」『現代思想と政治:資本主義・精神分析・哲学』(平凡社、2016)・「勝敗の彼岸 ― 戦後イギリス「新左翼」の一断片を小さな鏡として」『〈ポスト68哲学Philosophy

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