Chinese Philosophyhttps://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/chinese-philosophy.html● 博士論文秦漢孝經學史的研究/二十四孝の研究/緯書研究/清朝考証学和它的時代/無の心身論/牛頭山初祖法融禅師研究/初期道教地域性相関問題研究/『喫茶養生記』に見える宗教思想―道教との関わりを中心に―/善導教義における信の確立● 修士論文『喫茶養生記』における中国思想の受容/『山海経』に見える風雨の神/『論語古訓外伝』に見える太宰春臺の聖人観/『墨子』の政治及び文化の思想/「楽」の扱いからみる董仲舒の思想/陳元贇『老子経通考』の研究/日本に伝わる『孝経述議』/朱熹の『論語』解釈とその変遷/林希逸の『老子』解釈について/中國の佛教における牧牛喩の傳統 ―漢譯佛典の所説を中心に など● 講義題目孔子研究/清朝考証学の群像/汪中「述学」精読/『朱子語類』精読/閻若璩『尚書古文疏証』精読/中井履軒『老子雕題』精読/劉炫『孝経述議』精読/皮錫瑞『孝経鄭注疏』精読 など学部院19 中国の思惟、または中国人的な思惟を研究するのが、本研究室である。 中国大陸では、古来、さまざまな思惟が展開されてきた。人間論と、それに裏付けられた政治思想、特色ある宇宙論、道教や中国仏教などの宗教、自然科学、言語学…等々。そして、それらは、中国のほとんどあらゆる種類の書物、および文化の諸事象や事物の内に貫徹し、われわれの研究対象になるのだ。 また、それらに影響された朝鮮半島や日本の思想宗教、とりわけ「漢学」なども、研究対象に入る。だから、中国哲学研究の対象は、きわめて広く、深く、多様だ。その研究は安易な道のりではないが、あえてそれに挑戦する意欲の持主を、われわれは歓迎する。中国哲学の研究方法は、近年、現地調査やコンピューター利用等の方法も模索されているが、文献研究を避けて通ることはできない。われわれの研究室でも、演習形式の授業による文献の精読にもっとも重点をおいている。それは、精確な語学的な理解をふまえた上での哲学的な解明や思想史的な把握を達せんとするからだ。 古人の言に「一隅をあげて、三隅を返す」とあるが、そのような意欲的な態度でのぞめば、密度の高い議論を通じた勉学が可能である。そのような場が、本研究室である。吉田 純 教授博士(文学) 清朝考証学、儒学・『清朝考証学の群像』(創文社、2006)・ベンジャミン・A.エルマン『哲学から文献学へ』(共訳、知泉書館、2014)佐野 大介 准教授博士(文学) 中国倫理思想史・『孟子』(KADOKAWA、2015)・『「孝」の研究』(研文出版、2016)中国哲学
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