21https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/cinema.html● 博士論文何が日本のメディアミックスを可能にしたのか?――メディアミックスシステムとしての製作委員会方式の形成と変容/Anime and Social Imagination: Media Fictions in Japan’s Age of Neoliberalism/A Study of Identity, Aesthetics and Politics in Sinophone Malaysian Cinema since the 2000’s/Anime and Social Imagination: Media Fictions in Japan’s Age of Neoliberalism/Making Interlingual Meaning: Japanese Subtitles in English-Language Narrative Film/戦後日本におけるポルノグラフィ映画のポリティクス――1960年代から1970年代の「民主」とジェンダー/セクシュアリティをめぐって● 修士論文角川映画の予告編とメディアミックス/日本映画斜陽期における名画座の興行実践/「リモート映画」から再考する個人化するスクリーン文化/交渉空間としての中国「十七年映画」(1949-1966)/ニューメディア時代における日本アニメと中国/1930年代〜1950年代の日本映画における戦争と女性/Reconsidering “Interactivity” in Interactive Cinema/1980年代〜1990年代の日中合作映画におけるポストコロニアリズム/デジタルドキュメンタリーが再媒介する「アマチュア・ビデオ」/『返校』における「白色テロ」とトランスメディア● 教員からのメッセージ学部で異なる分野を専攻した方も受験可能です。授業訪問、研究室訪問はいつでも歓迎します。院 映像学は、2017年4月の人文学研究科の発足とともに設置された新しい専門分野です。 映像の生産、流通、上映、表象、受容に関わる多様な側面を、歴史的・社会的・政治的・経済的・文化的・テクノロジー的・エコロジー的文脈を視野に入れながら、実証的・理論的に研究することを大きなヴィジョンとして掲げています。具体的な研究対象としては、映像批評理論、映画史、各国・地域映画、初期映画、越境映画、インディペンダント映画、映像文化(ジェンダー、エスニシティ、モダニティ、記憶、エコロジーなど)、ジャンル(ドキュメンタリー、アニメーションを含む)、スター、映画祭、観客、メディア産業、検閲、プロパガンダ、トランスメディア、デジタル映像、映像アーカイヴ、映像教育、テレビ、写真などが挙げられます。 映像学は国際的な環境にあるというのが1つの大きな特徴です。授業は、日本語だけでなく英語でも教えられています。教員は皆、海外での研究・教育経験が豊富であり、留学生もさまざまな国から来ています。超域文化社会センターや国際プログラム群(Global30)「アジアの中の日本文化」とも密接に連携し、海外の研究者たちと共同で研究を進め、ワークショップやシンポジウムなどを共催しています。また、イギリスのウォリック大学とのコチュテルPhDプログラム(グローバル・スクリーン・スタディーズ)とも連動しています(p.38参照)。大学院生がこうした国際的な舞台で経験を積むことを重視しています。藤木 秀朗 教授Ph.D. 映像社会史、映画理論・Making Audiences: A Social History of Japanese Cinema and Media (Oxford University Press, 2022).・The Japanese Cinema Book, co-ed. with Alastair Phillips (British Film Institute, 2020).・Making Personas: Transnational Film Stardom in Modern Japan (Harvard University Asia Center, 2014).馬 然 准教授Ph.D. 映像文化論、トランスナショナル映画・Ran Ma. 2019. Independent Filmmaking across Borders in Contemporary Asia. Amsterdam University Press.・Ran Ma. 2021. “To Think Like an Archipelago”—Regarding the Japanese-Chinese Independent Film Culture Connections (1989-2020), in Independent Chinese Cinema Observer, Issue 1.・Ran Ma. 2021. “Reminiscences of a journey to Okinawa: landscape film as essay, and Takamine Gō’s Okinawan Dream Show (1974)”, Journal of Japanese and Korean Cinema, 13:1, 4-21.小川 翔太 准教授Ph.D. 映像文化史、表象文化研究・Routledge Handbook of Japanese Cinema, co-ed. with Joanne Bernardi (Routledge, 2020)・“Ticklish Contact Zones: Colonial, Inter-Imperial, and Trans-Pacific Encounters in/around the Japanese Empire,” Media Fields Journal (2020)・“Reinhabiting the mock-up gallows: the place of Koreans in Oshima Nagisa’s films in the 1960s,” Screen (2015)映像学Screen Studies
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