名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2025
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Japanese Culture Studieshttps://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/jculture.html・「糞泥まみれのいのち――キャピタロセン批判として木村友祐の『聖地Cs』を読む」(『世界文学としての〈震災後文学〉』明石書店、2021)Autorin Yū Miri.(Iudicium、2008)About Asia in a Time of Pandemic, edited by David Kenley (Columbia University Press, 2020)書院、2016)GRUNOW Tristan Robert 准教授Ph.D. 日本近現代史・"Reconstructing State-Formation and Empire-Building in Meiji Japan," Revisiting Japan's Restoration: New Approaches to the Study of the Meiji Transformation (New York, NY: Routledge, 2021).・"Podcasting During The Pandemic and Beyond," in Teaching ● 博士論文日本人の疎開体験をめぐる文化史的研究/「満洲」をめぐる児童文学と綴方活動――「満洲国」の次世代はいかに生み出されたのか/日本文学における電話の文化的研究――文学からみる電話、電話からみる文学/近代日本における農村の文化活動――宮沢賢治を中心に/東日本大震災以後の「文学」における「当事者」性の研究/『女人芸術』の人々と中国:植民地的近代と女性作家の文化生産/ガラスのモダニズム ―日本文学におけるガラスの表象と身体・視覚性・想像力―/Seiyu from recording booth to theater stage: a case study of Ad-Live as a seiyu-oriented project/日本近代文学における傷痍軍人表象/日本近現代文学における炭鉱表象の研究──生活者たちの表現をめぐって22● 修士論文小熊秀雄研究――戦前プロレタリア文学における位置付けの再考/火野葦平と戦後の中国――少女小説・紀行文・戦犯問題/戦後日本作家における朝鮮戦争期の日本表象試論――武田泰淳・堀田善衛・小林勝の作品を中心に/日本戦後初期文学における女性の暴力表象試論/大正期文学における女性同性愛の表象――「性欲」の視点を軸に/芥川龍之介の後期作品における海の表象 ――「海のほとり」、「蜃気楼」を中心に/谷崎潤一郎におけるフェティシズム/夢共同体」の作り方 ―川端康成の「山の音」と「眠れる美女」における連続性について/1920年代中国における女性論と日本 ―『婦女雑誌』の女性翻訳者張嫻をめぐって/村上春樹のアダプテーション:「嘔吐1979」と「恋するザムザ」をめぐって/萩原朔太郎における身体の詩法―山村暮鳥との比較から● 教員からのメッセージ日本文化学講座では、文学を中心とした日本文化研究に関心をもつ大学院生を広く募集しています。指導可能な領域は以下のとおりです。近現代の日本文学全般。ジェンダー批評や女性文学、植民地文学、出版文化にかかわるもの。比較文学、表象文化、デジタル・ヒューマニティーズなど。院 日本文化学専門は、学部生は所属しない大学院専担の講座である。地域や学問領域をまたいで多角的に日本文化を捉え直し、積極的に研究成果を社会に問うていく大学院生・研究者を養成している。とりわけ東アジア地域の関係性の中において日本文化の姿を捉え直す人材を育てていくことを目的とする点に特色がある。 講座の教員は、東アジアを視座とした日本近現代文学・文化研究、比較研究や表象文化論、ジェンダー研究、デジタル・ヒューマニティーズ、植民地文化論、出版文化論などを主たる研究領域としている。教員組織としての「日本文化学」には、他に英語で行われる「アジアの中の日本文化」プログラムを担当する教員も所属しており、連携しながら教育研究を進めている。所属する学生は、博士研究員・博士候補研究員まで含めると総勢50名を超す大所帯であり、そのうち半数程度が留学生という国際的な講座である。 授業としては、通常の各教員のゼミに加えて、ティーム・ティーチングの授業があり、専門分野を超えた議論ができるよう配慮している。また講座の教育・研究活動の一環として人文学研究科附属超域文化社会センターが主催するシンポジウムやセミナーに、積極的に協力・参加している。このセンターには映像学、日本史専門の教員・院生も関わっており、交流が深い。常に日本の外からの視点や隣接分野の知見が交錯する、賑やかで開放的な講座である。飯田 祐子 教授博士(文学) 日本近現代文学・文化・『彼女たちの文学 語りにくさと読まれること』(名古屋大学出版会、2016)・『彼らの物語 日本近代文学とジェンダー』(名古屋大学出版会、1998)岩田 クリスティーナ 教授Ph.D. 近現代文学、「在日」文学・Alles nur Theater? Gender und Ethnizität bei der japankoreanischen 日比 嘉高 教授博士(文学) 近現代日本文学・文化、移民文学、出版文化・『プライヴァシーの誕生 モデル小説のトラブル史』(新曜社、2020)・『文学の歴史をどう書き直すのか 二〇世紀日本の小説・空間・メディア』(笠間日本文化学

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