名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2025
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29The History of Arthttps://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/arthistory.html2021)・『北方近世美術叢書VI 天国と地獄、あるいは至福と奈落 ネーデルラント美術の光と闇』(共著、ありな書房、2021)● 博士論文現図曼荼羅の成立に関する研究 : 空海請来本系にみる図様改変の問題を中心に/世紀転換期のグスタフ・クリムトにおける身体表現と素描 : ウィーン大学、講堂の天井画を中心に/コレッジョ作、パルマ、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂の天井画及び壁面装飾の再解釈/プッサンにおける語りと寓意/ヴェネツィア、サン・ジョヴァンニ・クリゾストモ聖堂の装飾プログラム : 16世紀初頭に設置された祭壇彫刻・祭壇画を核として/アジア的視点から見た日本の不動明王の受容と展開/八部衆像の成立展開に関する研究/ヴァシリー・カンディンスキー「隠されたコンストラクション」/中国における5~6世紀の仏教彫刻の図像学的研究/アントワーヌ・ヴァトーの雅宴画における彫刻について● 修士論文フランソワ・ブーシェの初期神話画-デルベ邸の装飾を中心に-/ローマ、サンクタ・サンクトルム礼拝堂 祭壇空間のモザイク《キリストの昇天》を中心に/シャルトル大聖堂《ヨセフ伝》のステンドグラス/ジェフ・ウォール《ピクチャー・フォー・ウィミン》におけるパースペクティヴ-マルセル・デュシャン《与えられたとせよ》との関係を中心に/グスタフ・クリムト晩年の寓意的絵画について/快慶作三尺阿弥陀像についての研究/北斎筆 祭屋台天井画の研究/柴田是真《富士田子浦蒔絵額》に関する研究 ウィーン万博出品作としての観点から/鈴木其一の画風形成に関する研究-諸派学習の様相について/寛政年間における長沢芦雪の作品について-愛知県豊橋市正宗寺の作品群を中心に-● 教員からのメッセージ卒論もいわゆる美術作品以外に多様なテーマに取り組んでいます。漫画における時空間の表現―『宝石の国』からみるコマ割りのシステム(漫画)/戦後日本の前衛美術と社会(万博)/レオ・リオニについての考察(絵本)など。学部院 インターネットの発達やスマートフォンの普及により、私たちのコミュニケーションにおいては、画像・映像がとても大きな比重を占めるようになりました。様々なSNSでは画像のやり取りだけで意思疎通が図られる場合も見られます。 現代の社会ではイラストや写真や動画などが私たちのまわりを常に取り囲み、数多くのイメージがあふれかえっています。それらは知らず知らずのうちに私たちのものの見方や考え方を規定する力を持っています。よく出来た商業広告は、私たちの購買意欲を刺激し、社会に流行現象を生み出します。 美術史学という名称からは、油絵や彫刻など古典的な美術のみを扱っているように思われるかもしれません。ですが、今や美術史学は、古典的な造形美術の研究のみならず、イメージの力全般を考察する学問へと広がりを見せています。 もちろん美術館で展示されるような古典的な美術品の歴史を実証的に研究するのが基本であることは変わりませんが、現代のイメージあふれる社会とそこに生きる人々に、学問や展覧会がいかなる提言をできるのかをも常に考えています。ですから、これまでの卒論では、古典のみならず、漫画やアニメ、映画などあらゆる視覚表現の問題が取り扱われてきました。さらには、教会建築や万国博覧会など、作品を生みだし、それを発信する場の研究などもあり、すそ野は広がっています。 百聞は一見に如かずという言葉もあります。イメージの不思議な力に気付いた時、美術史学への第一歩はすでに踏み出されているのです。伊藤 大輔 教授博士(文学) 日本美術史・『鳥獣戯画を読む』(名古屋大学出版会、2021)・『肖像画の時代』(名古屋大学出版会、2011)杉山 美耶子 准教授Doctor of Art Science、博士(芸術科学)、西洋美術史・Images and Indulgences in Early Netherlandish Painting (Brepols Publishers, 美学美術史学

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