https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/archaeology.html● 博士論文8~9世紀の猿投窯における須恵器生産体制/出土木製品からみた原始集落の生業と生活/メソアメリカ古典期社会の形成過程に関する考古学的研究/東アジア先史時代の植物質編物の研究/東海地方における縄文・弥生時代の貝塚/縄文時代における身体装飾の研究/縄文時代における精神文化遺物の研究/メソアメリカ先古典期文化の研究/中世瀬戸窯の研究/韓半島における原始・古代の漁撈文化/東アジアにおける窯業技術の発展史と技術交流史の研究30● 修士論文集落動態からみる弥生時代後期の丘陵上集落の展開と要因―岐⾩県西濃地域から中濃地域を中心に―/近世擂鉢の江戸遺跡における需要/メソアメリカ南東部の先古典期土偶にみる生活習慣に関する基礎的研究/西三河地域の古代寺院における瓦生産/日本統治時代の台湾における日本式瓦の生産と流通/弥生前期から古墳前期の伊勢湾周辺地域における墳墓の地域性と階層性/縄文時代の東海・北陸における石器石材流通/古代日本における陶硯の使用実態研究/古代伊勢地域における仏教の受容と地域の動向/古典期前期メソアメリカ南太平洋岸地域におけるテオティワカン様式土器の受容/矢作川流域における4-9世紀の集落/平安時代後期の濃尾地域における灰釉陶器生産● 教員からのメッセージ教員は日本考古学を専門としていますが、考古学という学問は日本のみに限定されるものではありません。教員が日本考古学の成果や方法論を外国に発信するとともに学生には外国の考古学を勉強することもすすめています。学部院 考古学は、人工物や人の残した痕跡を実証的に研究することで、当時の社会や文化を解明し、人類史を再構成する学問です。遺跡を発掘し、出土した遺物を分析して考古学的事実を正確に把握し考察を重ね、新しい歴史像を再構築していきます。 考古学の研究対象は非常に幅広いです。地球上に存在する人類の痕跡、つまり、遠い過去の時代はもちろんのこと、今この瞬間の直前までをも含みます。 そのため、考古学の研究では、考古学の基礎的視点・方法に習熟することがまず重要です。加えて、対象となる遺跡や遺物を正しく理解するためには、歴史学や文化人類学などの人文科学の知識、文化財科学や情報科学、三次元計測、自然地理学などの知識も必要になります。また、近年技術の発展に伴い、考古学でも資料の記録・分析、その活用方法は今まで以上に多様化しています。 このような状況に対応し、授業では伝統的な考古学を基礎として最新の研究方法や動向もとりいれています。また、考古学専門には講義や演習のほかに実習という授業があります。これは遺跡の発掘技術や遺物の整理技術を習得するための授業で、本専門ではもっとも重要な授業として位置づけています。論文の作成にあたっては、課題を発見し、課題に対する作業仮説をたて、資料をあつめて作業仮説を検証し、結論をみちびくように指導をしています。梶原 義実 教授博士(文学) 日本考古学(歴史考古学)・『国分寺瓦の研究』(名古屋大学出版会、2010)・『古代地方寺院の造営と景観』(吉川弘文館、2017)中川 朋美 准教授博士(文学) 日本考古学(先史考古学・骨考古学)・『カタチの由来、データの未来』(勁草書房、2024)・『文化進化の考古学』(勁草書房、2017)考古学Archaeology
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