名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2025
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https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-lit/geography.html・『納豆の起源(NHKブックス1223)』(NHK出版、2014)・『サステイナビリティ―地球と人類の課題―』(共編、朝倉書店、2018)・『納豆の食文化誌』(農山漁村文化協会、2021)・『世界の発酵食をフィールドワークする』(編著、農山漁村文化協会、2022)今里 悟之 教授博士(文学) 民俗地理学、農山漁村研究・『農山漁村の〈空間分類〉──景観の秩序を読む』(京都大学学術出版会、2006)・『長崎平戸の宗教地誌──キリシタン・カトリック・在来信仰』(九州大学出版会、2024)社、2013)報』 63(2017)・「オルタナティブフードシステムと生産空間―インドネシア東ジャワの環境保全型エビ養殖を事例に―」『農業と経済』87-5(2021)齋藤 仁 准教授博士(理学) 自然地理学・“Landslides triggered by an earthquake and heavy rainfalls at Aso volcano, Japan, detected by UAS and SfM-MVS photogrammetry”, Prog. Earth Planetary Sci. 5 (2018)・“Rapid vegetation recovery at landslide scars detected by multitemporal high-resolution satellite imagery at Aso volcano, Japan”, Geomorphology 398 (2022). 松岡 由佳 助教博士(文学) 社会地理学・「地域社会における精神障がい者の受容過程──愛媛県南宇和郡愛南町を事例として」『地理学評論』88(2015)・「英語圏の人文地理学におけるメンタルヘルス研究の展開」『地理学評論』93(2020)● 卒業論文被災した博物館の復旧活動と災害対策の課題/過疎地域における民俗芸能の変容と実態/離島における移住をめぐる決定要因/都市祭礼の受容に表れる地域性/レモンの出荷体制と流通経路の変容/サンゴ礁衰退の原因となる赤土流出の陸域環境要因とその地域的差異/美濃焼タイルの産地構造の変容/地域博物館における教育活動の現状と課題/熊本市中心市街地における再開発事業の変遷と課題34学部 「そこに山があるから」登るのだという登山家の言葉があります。それはきっと、山を愛する人々が共有する、一種のロマンなのでしょう。では、なぜそこに山があり、山の向こうに何があるのでしょうか。地理学はそんな素朴な思いを、空間・地域・場所といった考え方を通じて体系的に捉える学問です。身近な地域に対する複雑な感情からグローバルに展開する環境問題まで、地表上のあらゆる現象を「空間」というプリズムによって鮮やかに映し出す、それが地理学なのです。 地理学教室では、空間的な見方に関する理論を学ぶ講義や国内外の文献を読みこなすための文献演習や講読が行われます。また、実践的な手法を身につける実習に特色があります。例えば、大量の地域データの処理法を学ぶ地理情報システム実習、気がつかなかった大地の素顔が見えてくる地形観察の現地実習(巡検)などです。2、3年次の夏に出かける4泊5日の野外実習では、実地調査に挑みます。その経験や反省をもとに、4年次にはいよいよ卒業論文に取り組みます。図書館の書庫でほこりまみれになったり、ボーリング調査にでかけて泥だらけのまま眠りこんでしまったり、山村調査のおみやげに蜂の子を持って帰ったり……。こうした体験をつんだ卒業生達は、学界、官界、マスコミなど、様々な世界で活躍しています。 「空間」を通じて、環境をともに考える諸君を、私たちは歓迎します。 地理学専門・分野の詳しい情報については、以下をご覧ください。 https://www.geog.lit.nagoya-u.ac.jp/高橋 誠 教授博士(地理学) コミュニティ研究、災害研究・『大津波を生き抜く』(共著、明石書店、2012)・『スマトラ地震による津波災害と復興』(共編、古今書院、2014)横山 智 教授博士(理学) 文化地理学、東南アジア地域研究・『資源と生業の地理学 (ネイチャー・アンド・ソサエティ研究 第4巻)』(編著、海青伊賀 聖屋 准教授博士(地理学) 経済地理学・「能登地域におけるワイン専用種ブドウの供給体系の生成」『経済地理学年地理学Geography

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