名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2025
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名古屋大学文学部 大学院人文学研究科ウォリック大学担当教員次のウェブサイトをご参照ください。https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/en/gss/key-faculty/名古屋大学担当教員藤木 秀朗(Hideaki Fujiki, 映像学分野・専門)馬 然(Ran Ma, 映像学分野・専門)長山 智香子(Chikako Nagayama, メディア文化社会論分野・専門)小川 翔太(Shota T. Ogawa, 映像学分野・専門)問い合せ先も含め詳しくは、次のウェブサイトをご覧ください。https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/en/gss/gss-top/ 名古屋大学文学部で取得できる資格の一つに学芸員資格があります。学芸員とは、博物館法で登録博物館に必置とされている専門的職員で、博物館(美術館、動植物園なども含まれます)における資料の収集、保管、展示、調査研究および教育普及など、博物館の事業の専門的な事項をつかさどります。この資格を取得するためには、所定の博物館学関連科目の単位を修得して、大学を卒業する必要があります。具体的に習得しなければならない単位は、生涯学習概論、博物館概論、博物館経営論、博物館資料論、博物館資料保存論、博物館展示論、博物館教育論、博物館情報・メディア論(以上2単位)、博物館実習(3単位)という、9科目19単位となります。 実際に学芸員として現場で働くには、学芸員資格に加え、各専門分野に関する知識や調査研究能力が必要です。人文系の博物館の守備範囲は概ね考古、文書・典籍、美術・工芸、民俗の各分野ですので、それに関わる分野・専門を選び、専門性を深めることが学芸員への近道となるでしょう。皆さんが志望する博物館によっては大学院前期課程修了以上の専門性が要求される場合もあり、大学院への進学も頭の片隅に置いておいてください。 2022年の博物館法改正により、博物館はそれまでの社会教育に加え、文化観光の一翼を担うこととなり、行政における博物館の位置づけが高まりました。公務員を志す方にとっても、文化観光推進法に基づく拠点計画及び地域計画の策定や、文化財保護法に基づく文化財保存活用地域計画の策定等に将来関わる際には、学芸員養成課程で学んだことと専門分野の研究はきっと役に立つに違いありません。 また、博物館が回想法やセラピーなど社会的処方の場、社会の保健室としても注目を受け始めるなど、博物館への社会の期待は増大しています。本学部では、学芸員資格に関連する副専攻プログラムも設けておりますので、幅広い分野・専門の方にご活用いただければと存じます。本学を卒業、修了した多数の学芸員の方々が現場で活躍していますので、皆さんもぜひ後に続いてください。 名古屋大学大学院人文学研究科は、2019年10月に、英国のウォリック大学映画テレビ研究学科との間で、映像学を専門にした博士後期課程の共同学位プログラムを発足させました。名古屋大学-ウォリック大学PhDコチュテル・プログラム(グローバル・スクリーン・スタディーズ)と名付けられた本プログラムは、この分野では世界でも稀有な、画期的かつ革新的な国際学位プログラムとなっています。 本プログラムに入学した大学院生は、名古屋大学またはウォリック大学を主大学として3年ないしは4年で博士論文を(英語で)完成させることが期待されます。この間、学生は、両大学の主指導教員と定期的に(主としてオンライン)面談を行い、指導を受けます。また、2年目には副大学に1年間在学することとなり、名古屋大学を主大学とする学生の場合は、日本の大学とは異なる環境で授業を聴講したり研究集会に参加したりする機会が得られ、それにより世界の第一線で活躍するイギリス・ヨーロッパなどの大学の研究者たちや大学院生たちと交流を深めることができます。将来的に、東アジアとヨーロッパを架橋しながら映像学ないしはそれに関連する分野で国際的に活躍できる人材を育てることが、このプログラムの最大の目的です。より具体的には、本プログラムは、とりわけ次の点で参加学生の能力向上に役立つように設計されています。 ・国際性に根ざした質の高い学術的・社会的経験を積むこと ・ 二つ以上の異なる国・地域の環境や映像文化に関わりながら学修・研究すること ・映像文化の国際的な性格を踏まえた研究課題に取り組むこと ・多様な方法論と広い視野をもったさまざまな研究者と交流すること ・ 二つ以上の異なる国・地域に対応できるコミュニケーション能力を養うこと ・将来国際的な場で活躍するための技能を身につけることWarwick Co-Nagoya-Warwick CoNagoyaNagoya-Warwick Co-TutelleTutellePhD PhD ProgrammeProgrammein Global Screen Studies38学芸員養成課程名古屋大学-ウォリック大学PhDコチュテル・プログラム(グローバル・スクリーン・スタディーズ)

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