名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2025
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Japanese Linguisticshttps://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/nichigo.html● 博士論文サ系接続表現の史的展開/雅語「ものす(る)」の歴史的研究/中程度を表す副詞の研究/無意志自動詞を出自とする日本語可能表現の歴史的研究/受益・受害構文の歴史的研究/現代日本語の自発に関する研究/格交替を許容する日本語感情動詞の格体制についての研究/現代日本語における形容詞的動詞をめぐって/現代語「ばかり」の諸用法/古代日本語における動詞連接の研究/室町時代から明治時代初期までの促音の表記に関する研究/日本語論説文の文章構造/古代日本語文における現実領域・非現実領域に関する研究/日本の国語教育における五十音図の役割06● 修士論文土居光知『基礎日本語』(1933)における語彙の選定過程/副詞「まったく」の成立と変遷/日本語のヴォイスにおけるス語尾他動詞/「と」引用句に見る命令形の機能変化/上代日本語におけるニアリ・ナリの研究/平安時代の問注記における宣命書きについての研究/漢語接尾辞「然」の成立と展開/現代日本語における副詞「いきなり」の諸用法/形容詞ハユシおよびその関連語の歴史的変遷について/現代の文学作品における、 「お/ご~様」形式を用いた皮肉表現についての研究/時間的近接関係を表す語「とたん」について/条件表現のモダリティ化/明治期文語体小説における時の助動詞/近代日中語彙交流における聖書翻訳語について/「ナニモ」の機能変化について/ソレデハの歴史的変化/サ系接続表現の史的展開/貝原好古著『和爾雅』の研究● 教員からのメッセージ学部から大学院後期課程までの所属学生が切磋琢磨しあう研究室体制です。広く日本語学全般を指導可能領域としますが、特に大学院では、歴史的な問題意識に基づく課題の設定と追究を重視し、特長としています。学部院 日常談話や方言などの「ことば」は人間にとって最も身近な現象です。「ことば」としての日本語に関心を向け、文法や語の意味あるいは音声がどのようなしくみを持つか、意思の伝達にどうかかわるか、その歴史的由来は何かと考える。こうした問いが、日本語研究の中核をなしています。  また日本語がなぜどのように研究されてきたか、その意義や動機から研究の根源的基盤を問う学説史、権力が言語をいかに管理し社会がこれとどうかかわるか、また地理的・社会的な条件の違いによって日本語にどのような多様性があり、どう使い分けられるかに関心を置く社会言語学も重要な領域です。日本語の資料は5世紀に遡り、8世紀奈良時代語以降、体系的な復元が可能です。平安時代以後も文学作品や古文書、訓点資料、古辞書、講義資料、外国資料などがあり、変化の過程の追究も盛んです。日本語研究は、鎌倉時代の古典注釈に源を発し、文語の「てにをは」と「仮名違い」という技術に磨きをかけて発展してきました。近世以後は、論証の緻密さと合理的推論に特色を発揮して急速な発展を遂げ、近代になって西洋の言語学を導入した後も、伝統的知識を継承しながら人文科学の中で個性的な重みを持つ学統として今日に至っています。現代の日本語学は、言語にかかわる人間行動の根本の仕組みを復元する広い視野を獲得しています。その重要性と学問的関心をますます高めつつあるといってよいでしょう。齋藤 文俊 教授博士(文学) 日本語史、漢文訓読・『漢文訓読と近代日本語の形成』(勉誠出版、2011)・『漢文資料を読む (日本語ライブラリー)』(共著、朝倉書店、2013)宮地 朝子 教授博士(文学) 文法史、文法論・『日本語助詞シカに関わる構文構造史的研究』(ひつじ書房、2007)・「日本語史研究と文法性判断」『日本語文法』17-2(2017)日本語学

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