名古屋大学 大学院 環境学研究科 2025
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地球環境システム学講座地質・地球生物学講座地球化学講座地球惑星物理学講座地球惑星科学系 地球環境を人類の営みと自然が相互作用する一つのシステムととらえ、その持続可能性の診断と処方箋の提示を行う研究教育を行っている。自然エネルギーを利用した持続可能な地域デザイン、樹木の根系に着目し森林地下部生態系の理解を通した環境影響評価、砂漠化地域や保護地域における持続的な自然資源管理の構築など、本専攻のみならず他専攻とも協力した臨床環境学的な異分野融合型研究教育を進めている。 地質学と古生物学の伝統を継承し、長い時間スケールでの地球史の変遷に関して、(1)地殻・マントルのテクトニクス及びそれらの相互作用を、フィールドワークや機器分析等の研究手法を通じて、堆積作用、変成作用、地球深部における物質循環や地質年代学の観点から解明すること、(2)生物圏の進化と地球環境との相互作用について、古生物学、進化学、堆積学、地球化学的手法を駆使して解明することをメインテーマとして研究教育を行っている。 地球化学講座では、様々な化合物、化学元素、同位体を用いることで、人類活動を含めた地球環境の解明をめざしている。このためには、地球を太陽系の一部として再認識し、太陽系成立以降の生物活動をも含めた46億年間の物質進化を調べる必要がある。現在、地球外物質(隕石や月試料など)を研究する宇宙化学、地球物質を研究する地球化学、人間活動と地球物質のかかわりを研究する環境化学の3つの柱を立て、研究・教育を行っている。 地球をはじめ太陽系を構成する惑星に関する諸現象を物理学的手法によってとらえることによって、太陽系の起源と地球・惑星の進化・変動を解明することをめざし、そのための教育・研究を行う。探求は3つの柱から成る。(1)比較惑星学、太陽系形成論の立場から、太陽系や地球・惑星環境の形成と変動のメカニズムを探る。(2)固体地球変動のモデリング学の立場から、固体地球に起こる地殻変動、地震・火山活動や、地球内部のダイナミクスを探る。(3)複雑な流体についての基礎物理の立場から地球惑星現象を探る。高野 雅夫/平野 恭弘/宮坂 隆文竹内 誠/道林 克禎/高橋 聡/Marc Humblet(G30)/林 誠司/纐纈 佑衣日高 洋/平原 靖大/三村 耕一/淺原 良浩/橋口 未奈子渡邊 誠一郎/熊谷 博之/城野 信一/並木 敦子

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