気候科学講座物質循環科学講座地球水循環科学講座(宇宙地球環境研究所)※※は協力講座 近年の温室効果気体の増加に伴う地球温暖化は、現在最も深刻な地球環境問題となっている。今後の温暖化・地球環境変動を予測するためには、気候の維持・変動のメカニズムの解明が不可欠である。本講座では、気候・地球環境変動にかかわる様々な物理・化学的プロセスの理解、温室効果気体・オゾン・エアロゾルなどの大気組成変動および雪氷圏変動の解明・予測をめざし、基礎的・応用的な教育・研究を展開している。 温暖化やオゾン層破壊に代表されるように、地球表層環境は、炭素・酸素・窒素・水素といった軽元素やその化合物の循環が決めている。またこの物質循環には、人間活動を含めた生命活動が、密接に関係している。本講座は、様々な時間・空間スケールで進行するこの物質循環を包括的に理解し、その将来予測を実現することを目指して、大気・海洋・陸域をフィールドとして、ここで最新手法を用いた地球観測を実現している。具体的には、以下に挙げる課題に挑戦している。・大気−海洋−陸域間における生物地球化学的物質循環定量(炭素・窒素)・生命と地球システムダイナミクスの相互作用の理解・古気候・古環境の復元とその変動メカニズムの解明・同位体質量分析法など最新の地球観測手法開発 地球水循環科学講座では、大気圏、水圏、生物圏にまたがる水循環システムの時空間構造と変動を、物質とエネルギーの循環を含めて総合的に研究している。具体的には、以下の項目に関連する研究に取り組んでいる。・台風等の極端気象現象・雲降水システム・植生と気候システムの相互関係・大気海洋陸域の相互作用とその海洋生態系との関係・気候に関与するエアロゾルの動態と性状 本講座は、名古屋大学宇宙地球環境研究所の、気象大気研究部と陸域海洋圏生態研究部の教員が担当している。藤田 耕史/須藤 健悟/植村 立/松井 仁志/永尾 一平角皆 潤/長田 和雄/中川 書子/山崎 敦子/阿部 理/西田 民人/谷本 浩志(客員)/渡邊 剛(客員)相木 秀則/高橋 暢宏/坪木 和久/檜山 哲哉/持田 陸宏/栗田 直幸/篠田 太郎/増永 浩彦藤波 初木/大畑 祥/三野 義尚
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