名古屋大学 理学部 2025
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■■■■■■クリズムX線天文衛星XRISM小惑星リュウグウの形成シミュレーション核外輸送に重要な複合体の構造Ichiro Terasaki名古屋大学 理学部長02 世界屈指の研究大学をめざす名古屋大学において、理学部はその中心となる学部です。ここからノーベル賞受賞者4名を輩出しました。名大理学は、自然科学分野における先進的、国際的な研究拠点として国内外から高い評価を受けています。 みなさんが抱く理学のイメージはどういうものでしょうか。 私のイメージは次のようなものです。 私たちを取り巻く自然は、美しく、豊かで、深淵です。人類は、自然の中に普遍的な基本法則が潜んでいると信じ、それを追求してきました。そうした自然と人類の対話が理学です。その成果は、人類の叡智が作り上げた壮大なソフトウェア群と言えるでしょう。世界を数式で理解すること、新しい現象や物質を発見すること、自然界の謎を解き明かすことは、他に代えがたい喜びです。人類が存在する限り、この対話は永遠に続くことでしょう。理学に終わりはありません。名古屋大学理学部では、人工知能に負けない人材を育てます。将来、7割を超える職業が人工知能に置き換わるといわれています。それに対して理学部では、ゼロからイチを生み出せる人材を育てることで、人工知能に対抗します。名古屋大学理学部には、他の大学にないユニークな研究、ゼロからイチを生み出しつつある研究がたくさんあります。素粒子物理を使って調べる考古学、宇宙に存在する生物の探求、タンパク質から新機能を引き出す無機化学、生物と医学とコンピュータ・サイエンスの融合などです。かつて、ゼロからイチを生み出した研究が、イチからニ、100、1000と大きな潮流となり、社会を変革したものがノーベル賞に結びついたのです。 みなさんも、ここ名古屋大学理学部でみんなをあっと驚かせ、未来を幸せにするような研究に挑戦しませんか?10結び目理論の模型11植物の気孔の役割とその開閉機構12酵母の細胞内にある様々な器官寺崎 一郎貫く真理への探究

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