名古屋大学 医学部医学科案内 2025
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18交換留学は、自分が持つすべての力を振り絞って、コミュニケーションとディスカッションを全うし、自分を鍛える非常に貴重な機会だと思います。相手に自分が思うことを伝え、相手のフィードバックを理解する、ごく普通なことが異国の地では大変困難になります。しかし、それを経験し、乗り越えることで、自分の成長につながります。そして、この機会をぜひ、皆さんにもつかんでほしいと思います。名古屋大学では全国でもハイレベルな医療教育を受けることができます。しかし、学生の間に国外の有名大学で実習を受けるチャンスがあることは他の大学にはない大きな強みです。ぜひこのチャンスを手にし、世界に通じる医療人としての第一歩を踏み出してみませんか。名古屋大学医学部医学科では全国的にも有名な制度として、米国、ドイツ、ポーランド、オーストリア、スウェーデン、オーストラリア、英国、中国、台湾などの大学医学部・医科大学に臨床実習のために留学できる制度があります。選抜された最終学年の希望者は約1〜3ヶ月間、それらの大学で臨床実習の一部を行います。派遣先の病院では、病棟で実際に患者のケアや治療に参加するなど、現地学生と同様に医療スタッフの一員として病院で実習します。日本とは異なる医療環境の中で、学生達は現地の患者の方や医療従事者と交流し、そして日本では見られない疾患に触れ、日本では得られない貴重な経験を積むことが可能です。また同制度に基づいて各大学からの受入も始まっており、名古屋大学医学部附属病院での臨床実習に参加したり、研究室で研究を行うなど、名古屋大学医学部医学科を舞台に国際的な交流の輪が広がっています。平成15年度から令和5年度(2003〜2023)の本制度による学生派遣状況を右表に示します。私はアメリカボルチモア市にあるジョンズホプキンス大学小児病院血液内科で計4週間実習させていただきました。小児科レジデントとフェローの先生と一緒に毎日朝から回診を行い、自分の担当患者を診察し、治療方針を議論したり、午後に外来を見学・問診をしたりしていました。たくさんの方とコミュニケーションすることで、まず、自分の英語力を上げながら、専門用語や医学的な表現を学ぶこともできました。さらに、いつもと異なる環境で、いつもと異なる病気を見ることで、普段得られない知識と成長を感じました。日本でほとんど見たことのない血液疾患を持つ小さな患者さんと実習中に数十人会いました。病気についての知識をはじめから勉強しながら、毎日の診察に挑むことが、地道ではありますが、非常に大きい収穫になったと思います。フライブルク大学はドイツ南西端に位置し、創立から500年以上の歴史がある欧州トップクラスの名門大学の一つです。実習ではNeurozentrumで3ヶ月間脳神経外科、神経放射線科、てんかんセンターを回りました。それぞれの科で体験した手技、治療はどれも刺激的で、毎日大学に通うのが楽しかったくらいでした。中でも神経放射線科での実習が一番充実しており、カテーテル治療があればいつでも助手として治療に参加できるチャンスをいただけました。神経解剖や頭頸部の画像診断についての知識を学べるだけでなく、チームの一員としてスタッフたちと英語でコミュニケーションをとる能力を学ぶことができました。残念ながら今回の経験で大いに英語ができるようになったとか医学的知識が増えたという実感はしませんでしたが、アメリカにおける医療・医学教育・医学英語について知ることができ、また世界の中での日本を支えている・支えていく多くの方に出会うことができた点については非常に意義のあるものだったなと思います。最後になりますが留学を可能にして下さった全ての先生方に厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。この度アメリカのノースカロライナ州ダーラムにあるデューク大学にて6週間臨床実習をさせて頂きました。期間中1週間の北東部への旅行を挟んで、最初の4週間は呼吸器内科、後の2週間は感染症内科での配属となりました。呼吸器内科では特に日本では珍しい嚢胞性線維症の患者さんを見せて頂くことができました。感染症内科については本来行けない予定だったのですが、今年もお世話になったホストマザーのJennyのコネクションを通じて実習させて頂くことができました。感染症に興味のある自分としてはアメリカの感染症内科について大まかにイメージを持つことができたのはとても貴重な経験でした。また途中ダーラムから少し離れたグリーンスボロにて、フロンティア会のOG でいらっしゃるKaori Longphre先生の元で麻酔科を見学させて頂きました。休日にもアメリカならではのことをたくさん経験させて頂き思いっきり楽しむことができました。私は、2023年3月から2ヶ月間、オーストリアのウィーン医科大学にて、実習をさせていただきました。実習先の大学総合病院は、長年の歴史と文化が息づくウィーンの中心部から、すぐ近くに位置し、多種多様な症例を集めており、2か月間の全てが大変刺激的でした。実習では、「呼吸器外科」「心臓外科」「放射線科」を選択して回らせていただき、各科の規模の大きさに驚くとともに、日本との術式の違いや、先生方の働き方の違い、医学部の制度の違いなどを感じ取ることができ、とても興味深かったです。また、様々なバックグラウンドを持つ他国の医学生や、現地で働く日本人の先生方など、素敵な出会いに恵まれ、多くの学びと発見がありました。特に、他国の同年代の医学生と知り合い、話し、協力することは、学生のうちにしかできない貴重な体験だったと考えています。そして、異国の地でわからないことが多く、うまくいかないことも多々ありましたが、そんな中でも何かを得ようと、積極的に人に話しかけ、自分なりに努力する体験が、何よりもかけがえのない財産となりました。国際連携室の先生方や諸先輩方により繋がれてきた、名古屋大学が誇るこの派遣留学プログラムにぜひ皆さんもチャレンジしてみてください!王 然近藤 光佐々木 健山中 滉介ジョンズホプキンス大学フライブルク大学デューク大学ウィーン医科大学交換留学制度について交換留学経験者からのメッセージ交換留学制度Exchange program

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