名古屋大学工学部・大学院工学研究科 2025
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学科の特徴① 【何が学べるか】 物理・化学を基盤として工学を実践する学問学科の特徴② 【学びの環境】分野融合領域の研究者と先端研究設備の充実学科の特徴③ 【将来への期待】すべての産業を支えるマテリアル工学マテリアル工学科の教育・研究の理念進化する未来のために、マテリアルを学ぶ無限に広がるマテリアルの未来物質プロセス実験室「マテリアル」という大きなテーマのもと「何をつくるか(デザイン)」、「どのようにつくるか(プロセス)」、「いかにして社会に送り出すか(システム)」を考え、教育・ 研究を行うのが「マテリアル工学科」です。これまでの「材料工学分野」と「化学工学分野」を融合させることで、物質・素材・材料の開発から、地球環境に調和した原料から社会実装までを、ダイナミックな「ものづくり」として革新していきます。 物理・化学のエッセンス、材料工学・化学工学の専門知識を習得し、次世代における「ものつくり」のフロンティアを開拓していく第一線の人材育成を行います。「マテリアル」を取り扱うためには物理からのアプローチと化学からのアプローチの融合が必要です。物理・化学をベースとした研究者、AI・情報処理・理論計算をベースとした研究者、シンクロトロン光大型設備などを用いた先端計測分野の研究者が融合し、多様性に富むマテリアルを俯瞰、実践できる知識、技術を身に着ける学びの環境が用意されています。マテリアルの多様性を理解し、専門知識・技術を“自由自在に使える武器”として学び、解決能力を培っていくためのカリキュラムが設定されています。学びながら、自身の専門分野を選択できる、従来の学問体系にとらわれない将来像を描くことができます。「マテリアル」、これは社会に貢献し得る学問であると私たちは考えます。環境問題を克服し社会をより豊かに、安心して、永続的に発展させていくためには、研究で培った英知を具体的な“もの”として、世に送り出すことが必要です。「マテリアル」はすべての産業を支え、社会を豊かに進展させてきました。関連産業が多岐にわたる材料工学分野と化学工学分野が融合したことにより、機械、自動車、重工業、電気・電子機器、情報、医療、食品、資源、環境、エネルギーなど、その将来性が飛躍的に広がりました。工学を俯瞰、実践できる武器として学びを身につける、これは将来への可能性を大きく広げます。・大気中のCO2を吸収できる物質開発・高い発電効率を実現する太陽光電池・水素化社会実現に向けた燃料電池開発・太陽光を利用できる光触媒の開発・バイオマスの高効率エネルギー転換・機能性磁性ナノ粒子を用いた再生医療・再生可能エネルギーキャリア微細藻類をバイオ燃料に変換する研究・AI生成技術を活用したマテリアル設計・理論計算に基づいたマテリアルの創出・機械学習と連携させたマテリアル開発・省エネルギーを実現するプロセス技術・シンクロトロン光を用いた材料解析・超高分解能透過型電子顕微鏡を用いた ナノ・サブナノスケール解析3Dプリンタによる複雑形状金属部品の作製13Materials Science and EngineeringKey Words環境エネルギーの未来を拓くスマートなものづくり学びMAPマテリアル工学科

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