進学88%帰国 2%研究者 10%その他12%主な就職先 ※留学生を除く東邦ガス株式会社株式会社デンソー株式会社原子力エンジニアリング三菱重工業株式会社日鉄ソリューションズ株式会社技術者76%中部電力株式会社株式会社JERA国立研究開発法人日本原子力研究開発機構日本電気株式会社(NEC)パナソニックエコシステムズ株式会社卒業生からのメッセージ自分の直感を信じてやりたいことをトコトン追及!進路状況(昨年度実績)技術者・研究者 6%他大学(外国大学含む) 2%その他 6%名古屋大学98%博士課程に行くきっかけとなった、念願のスイスでの国際会議の様子。在学時は山歩きサークルに所属し、今も学生時代の友人と山歩きしています。その他20%研究者60%技術者20%名大を選んだ動機は『核融合炉開発に携わりたい』でした。講義を聞くうちに核分裂に興味が移り、『原子炉の中を見てみたい』という興味から研究室を選びました。就職か博士課程進学かは悩みましたが、『今の研究が面白いので突き詰めたい』という真面目な思いと、『スイスで開催される国際会議に出たい』という俗物的な思いから進学を決めました。このように私は今まで自分の直感を信じて進路を選んできました。福島第一原子力発電所事故など、自分の価値観が揺らぐこともありましたが、『原子力は日本のエネルギー源として重要』という信念を胸に研究開発を進めています。私は現在、基礎的な物性データである核データ評価と、被ばく量評価や原子炉設計等の解析コードを繋ぐ核データ処理の高度化に取り組んでいます。世界的にもこの分野の研究者は少なく、日本では私一人です。最初は専門外で戸惑うことも多かったのですが、大学で学んだ『面白そうなこと』を見つけてトコトン追及するという教えが、今の研究を支えてくれています。幸いにも名大には学生のやりたいにトコトン付き合ってくれる先生が大勢います。是非とも自分の直感を信じて、自分の道を突き進んでください!!学生時代に発生した東日本大震災を契機に、私は原子力分野に興味を持ち、原子力施設の安全性向上、原子力施設の安全規制、核融合発電の開発などに関わりたいと考えました。進学先を考える時期に、私の学びたい学術分野が詰まった「エネルギー理工学科」が新設されることを知り名古屋大学を選びました。名大に入学してからは、原子炉で発生する中性子の挙動を計算する「原子炉物理学」に興味を持ちました。第4学年への進級時には原子炉物理学を担当する教授の研究室に進み、原子炉の数値計算を高精度化する手法の開発に取り組みました。大学院では研究だけでなく人材育成プログラムが充実しており、実機原子炉での実験や炉心設計・事故解析などに関する貴重な経験を得ることができました。現在は原子力発電所で重大事故等が発生した場合の安全対策を検討し、その対策の有効性を規制機関に説明する仕事をしています。定量的に安全性を示すには、原子核レベルのミクロな視点から、気象レベルのマクロな視点にわたる幅広い工学の知識が必要となるため、名大で学んだ知識や経験を存分に活かしています。この先も安全を確保していくためには、一人でも多くの優秀な技術者が必要です。名大に入って「勇気ある知識人」として成長した皆さんと、同じ業界で一緒に働けることを楽しみにしています。中部電力株式会社本店原子力本部原子力部安全技術グループ福井 悠平さん2023年3月 博士前期課程修了総合エネルギー工学専攻2012年3月 博士後期課程修了マテリアル理工学専攻 量子エネルギー工学分野学部卒業生工学全体・共通28工学を通じて原子力の安全性を追求。■エネルギー理工学系博士前期課程修了生博士後期課程修了生(国研)日本原子力研究開発機構 原子力基礎工学研究センター炉物理標準コード研究グループ 研究副主幹多田 健一さん
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