名古屋大学 農学部案内 2025
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たとえば、植物ホルモンやその情報伝達機構を分子、個体レベルで研究し、穀物や野菜の収量を飛躍的に増大させる方法を開発します。また、実験動物を使った神経系や内分泌系、発生などの研究を動物生産へと応用したり、植物、昆虫、微生物の間の寄生や共生など複雑な生命現象を個体、集団レベルで研究します。いずれも、生物の能力を資源として捉え、最大限に活かし、食料を安全に生産して人類の幸福に貢献することが目標です。本学科では、生物学、化学を基礎として、遺伝学、生理学、形態学など、生物を多面的に解析し、理解するための知識を身に付けます。また、食料生産や品質向上につながる最新の知識や技術、生産や流通に関する社会科学、地球規模で起きている食と環境にかかわる課題などを学びます。生物・薬品・食品関連産業や国家・地方公務員の技術職や総合職に必要とされる能力を習得します。資源生物科学科は革新的な食料生産と遺伝資源の開発・保存を可能とする最新のライフサイエンスを学び、食料生産や地球環境の保全などにまつわるグローバルな問題の解決をめざす学科です。生物が長い進化の歴史の中で培ってきた生体機構や生存戦略を学び、専門性と国際的視野をもって食料・環境などの諸問題解決にいどむ人材を育成します。DEPARTMENT INTRODUCTION09生物の巧みな生存戦略を解明し、人類の食をグローバルに支える生物のしくみを知り、食の未来を切り拓く。資源生物科学科

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