名古屋大学 農学部案内 2025
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18名古屋大学農学部案内 2025農学を活かして、よりよい社会をつくる元々食べることと動くことが大好きで、食べ物がエネルギーに変わる仕組みや、食事が体に及ぼす影響を詳しく知りたいと思い、農学部に進みました。大学では、食事に含まれる様々な栄養素が体内でエネルギーに変換されていく仕組みを分子レベルで学ぶことができ、とてもわくわくしたのを覚えています。また大学院では食品成分の未解明の働きを探る研究に参加し、食事が人の体に与える影響の奥深さを学びました。卒業後は食品メーカーで、培養肉の開発に携わっています。培養肉とは、動物個体そのものを育てるのではなく、動物の細胞を培養して作られる食肉で、環境負荷の低減や食料危機の解決につながる食品として注目されています。動物が体内で起こす複雑な反応を生体外で再現して組織を作るという難しいチャレンジですが、大学の学びを大いに活かせる仕事で非常に面白いです。農学は、環境や健康といった身近ながら大きな社会課題に取り組める学問です。皆さんも農学を活かして、社会課題の解決を目指してみませんか。農学の力で世界を変える微細なプラスチックごみによる海洋環境汚染が問題になっているのをご存知ですか?私は今、化学メーカーでプラスチックの研究をしています。私たちが作っているプラスチックは、植物油脂を原料に、微生物を用いて発酵生産した100%バイオマス由来であり、海洋や土壌などの自然環境で良好に生分解します。原料から廃棄に至るまで環境に優しいプラスチックで、世界の環境問題を解決すべく研究に取り組んでいます。私は、高校時代に光合成に興味を持ったことがきっかけで、農学部を選びました。大学の講義では幅広い分野について学ぶ機会があり、研究室では光合成色素が作られる仕組みについて研究をしていましたが、全てに共通して私が感じたのは、「自然の力ってすごい!」ということです。そして、農学とは、「自然の力を知り、活かす学問」であると学びました。素晴らしい自然の力を活かし、私たちの生活をより良く変える技術を生み出したいと思ったことが、現在の仕事に就くきっかけにもなっています。あなたも、農学の力で世界を変えてみませんか。古橋 麻衣さん日清食品HD株式会社健康科学研究部 栄養代謝改善グループ2017年、大学院生命農学研究科博士前期課程応用分子生命科学専攻修了青木 里奈さん株式会社カネカR&D企画部GPグループ2013年、大学院生命農学研究科博士課程後期課程生物機構・機能科学専攻修了大学で鍛えた考え抜く力を活かして世界人口の増加と経済成長に伴い、食肉や乳といった畜産物の需要は今後ますます高まるとみられています。そのため、家畜をより効率的に生産することは、世界的に重要な課題となっています。私は、今、食品メーカーで家畜栄養の研究をしています。アミノ酸によって免疫力を高めたり、繁殖能力を高めたりすることで家畜の生産性の向上を目指しています。生物の研究を通して、世界的な課題の解決に貢献できることに、楽しさとやりがいを感じています。私は幼いころから生き物が好きで、生物の研究をしたいと思い農学部に入学しました。講義や実習など、多くのことを学ぶ機会がありましたが、中でも鮮明に記憶しているのはカンボジアでの実習です。カンボジアの学生の「農業を良くして国を良くしていくんだ」という熱い気持ちに触れ、人間の根幹は食であり、農学はそれを支える学問であると気付きました。この経験から、今の仕事をしたいと思うようになりました。あなたも、農学部で世界中の人の幸せに貢献してみませんか。森林を守り、県民を守る仕事に誇りを感じて近年、台風や集中豪雨による山地災害のニュースを耳にすることが多くあるかと思います。森林の維持造成を通じて、山地災害から県民の生活を守る治山事業。私は、現在、その治山事業に係る工事の設計・監督業務などに携わっており、県民の生活を守るという大きなやりがいを感じながら毎日仕事に励んでいます。私が農学部を選んだのは、自然が大好きという単純な理由からです。研究室では、樹木の生長や繁殖といった生態的特性について、野外調査を中心とした研究を行いました。私の場合、学生時代の研究が現在の仕事と直接結び付くものではありませんでしたが、日々変化する森林の姿を目にしながら野外調査を行っていくうちに、森林の魅力に取りつかれ、それが現在の仕事を選ぶ大きな動機になりました。森林は、水源の涵養、国土保全、地球温暖化防止などの機能を持ち、私たちの生活には欠かせない存在です。そんな森林の世界に、あなたも一歩踏み込んでみませんか。杉本 裕介さん味の素株式会社バイオ・ファイン研究所動物栄養グループ2016年、大学院生命農学研究科博士前期課程生命技術科学専攻修了五十君 友宏さん愛知県 新城設楽農林水産事務所新城林務課2012年、大学院生命農学研究科博士課程前期課程生物圏資源学専攻修了OG・OBからのメッセージ

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