名古屋大学 文学部 大学院人文学研究科案内 2026
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担当教員紹介歴史文化学繋Ⅴ□明恵の宗教思想の展開と発展/食文化と国家イメージの結びつきをめぐる「想像」―日本で作られる「韓国」食品と料理の普及を事例に―/日本仏教の戒律伝播と律僧の事績に関する研究―近世初期を中心として―/旅の土産品と真正性―高度経済成長期以降の日本における菓子土産の地域性をめぐって―/被爆者のトラウマにおける時空性と社会性―医療人類学的研究―/古武道における伝承の歴史人類学的研究―モノ・ナマエ・ワザの過去と現代―/現代都市部における産育をめぐる習俗と信仰の研究―愛知県名古屋市の事例を中心に―/新たな聴衆層の誕生―1980年代日本におけるマーラーブームの事例から―/中世絵物語における画中詞の表現と機能/覚鑁からみる院政期の王権と仏教―宗教文芸研究の射程から―/日本における動物犠牲の狩猟文化的意義/諏訪大社御柱祭の文化人類学的研究―祭礼の存続と民間信仰―/出生と養育に基づく複数的・多元的親子関係―ナイジェリア北部・ハウサ社会における『里親養育』の民族誌から―佐々木 重洋 教授 文化人類学東 賢太朗 准教授 文化人類学博士(人間・環境学)新吉原開設と尾張/岩崎日韓の現代アートと芸術祭ー国際芸術祭あいちと光州ビエンナーレの事例からー/花祭における「□鬼の舞」の継承―舞を実践する担い手の身体性に着目して―/発達障害からみる近代人間観の再考―苦悩と分断の人類学―/庭師の剪定における自然の時間性/フィリピンにおける葬送儀礼の変容に関する人類学的研究―北部山岳地帯サガダにおけるHanging Coffins の事例―/現代日本社会における教会コミュニティの存在意義と持続性―瀬戸永泉教会の実地調査を通して―/英国社会における学校教育とジェンダー/成人発達障害者の「生きづらさ」をめぐる研究/在日コリアンの民族意識に関する文化人類学的研究―民族団体への参加と名のりから―/クラブカルチャーの民族誌的研究―名古屋・栄4丁目のクラブを事例として―/平安期女性の仏教知識の把握とその意義/愛知県北設楽郡東栄町における花祭実施と継承の現在―東栄町小林区の事例を中心に―/現代中国における祠神文化について―華北地域の祠□に注目して―博士(文学)吉田 早悠里 准教授文化人類学、アフリカ地域研究博士(文学)https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub2/bunjin.html文化人類学概論/文化人類学入門演習Ⅰ・Ⅱ/文化人類学入門実習Ⅰ・Ⅱ/文化人類学講義Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/日本思想文化講義/文化人類学講読Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/文化人類学実習Ⅰa・Ⅰb・Ⅱa・Ⅱb /文化人類学演習Ⅰa・Ⅰb・Ⅱa・Ⅱb・ Ⅲa・Ⅲb /文化人類学卒業論文演習a・b文化人類学基礎演習Ⅰa・Ⅰb・Ⅱa・Ⅱb・Ⅲa・Ⅲb /文化人類学発展演習Ⅰa・Ⅰb・Ⅱa・Ⅱb・Ⅲa・Ⅲb /文化人類学修士論文演習a・b /文化人類学博士論文演習a・b /文化人類学研究Cultural Anthropology修士論文講義題目(学部)講義題目(大学院)学部 大学院をどのように思考してきたのか、といった問題を考えることを人類学的思考と呼びます。それは、自分が暮らす社会、そして世界の情勢を洞察する確かな眼を養ってくれるはずです。 その思考の出発点となる題材は、私たちの身の回りにあふれています。衣食住、結婚と家族・親族、社会構造、お祭りや地域の伝統文化、神話、芸能、コミュニケーションといったおなじみの題材はもとより、私たちが直面している社会問題や環境問題も新たな題材を次々に生み出しています。文化人類学は、人文学の中でもっとも幅が広く、もっとも奥行きの深い学問分野です。異なる文化、社会、思想への関心はもちろん、幅広い知的好奇心をお持ちの皆さんを私たちは歓迎します。 文化人類学は、世界の多様な社会と文化、思想をフィールドワークと民族誌、資史料にもとづいて精緻に理解するとともに、人類史的な比較の視点から、人間の本質の解明をめざす学問です。 異文化や過去の社会では、現在の私たちが常識と考えていることが常識ではない場合があります。それでは、人類の思考、社会のあり方、法律、道徳、経済、宗教、芸術などには何らかの普遍性があるのでしょうか。百聞は一見に如かず、具体的なフィールドワークや文献調査をとおして、これらの問題を考えてみましょう。こうして、異文化と自文化を行き来し、空間と時間を超えて、「人類」という大きなスケールで、生物の一種でもあるヒトとは何か、社会とは何か、文化とは何か、人間は何博士論文『誰が差別をつくるのか―エチオピアに生きるカファとマンジョの関係誌』□春風社、2014□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □ 編著、LIT Verlag、 2021□『仮面パフォーマンスの人類学―アフリカ、□の森の仮面文化と近代』□世界思想社、2000□□『聖性の物質性―人類学と美術史の交わるところ』□ 共編著、三元社、2022□□『リアリティと他者性の人類学:現代フィリピン地方都市における呪術のフィールドから』□□ 三元社、2011□『脱観光化の人類学 □ かわりゆく観光と社会のゆくえ』□ 共編著、ミネルヴァ書房、2025□年 □31□□□□□□□□□□□□□□□□□文 化 人 類 学

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