3名古屋大学経済学部案内御子柴ゼミナール木越ゼミナール御子柴ゼミナールでは、マクロ経済の動きおよび経済政策の効果とその限界について、分析・思考する力を養う訓練を行っています。そのために、ミクロ経済主体の意思決定とマクロ経済の相互作用を理解することが重要であり、ミクロ的基礎付けのあるマクロモデルを学びます。3年次には、理論・分析手法の基礎を固めるために標準的なテキストを輪読し、理論モデルを現実経済に応用する手法として数値計算を学びます。また、各自の関心に沿った文献を報告・議論し、理論と現実を結びつける視点を養います。4年次には、各自の関心に基づいた研究テーマを設定し、卒業論文の執筆に取り組みます。ムの記事を読み、議論・発表を行いました。自らが直面する社会問題に対して、その理論や解決策を全員で議論できた点が有意義でした。4年次には、これまでの学びを基に、それぞれが関心のあるテーマで卒業論文を執筆しています。ゼミ活動を通じて、複雑な社会問題を理論的かつ実証的に捉える視点を養っています。木越ゼミナールは歴史を経済学で考える訓練を行っています。歴史は1回限りの出来事のようですが、経済発展という観点から理解すると時代や国を超えた共通の論理を持ちます。その共通性を理解した上で、細かな部分に目を向けて、はじめて時代と国の個性が見えてきます。そのためには、史料に触れるだけでなく、社会科学の方法と理論を学ぶことも重要です。時には、フィールド活動を通じて文字で記録された内容を仮想的に実感することも有益です。複数のアプローチによって、歴史を多面的に理解できる力を養成することを目指しています。様々な学生から刺激を受け多角的な視点を得られるとともに、意見を伝えることを通して自ら考えを深めることが出来ました。授業では時折名古屋市内の博物館を訪問することで、知識や興味の幅を広げられました。そして4年次には、これまで学んできた知識を活かし、先生の指導のもと卒業論文を作成します。自らの興味を探求する面白さを実感しています。経済学部のカリキュラムにおいて、ゼミナールは重要な役割を果たしています。ゼミは必修で、教員と原則 8 名までの学生によって構成されます。ここで専門分野の研究を集中的に行います。まず 2 年次秋学期に、各教員によるゼミのテーマの発表、先輩達によるゼミ紹介などを参考にしてゼミを選択し、書類審査や面接を経て、所属ゼミが決定されます。そして、3 年次からゼミが始まります。各ゼミの活動内容は多種多様ですが、一般的には、数冊のテキストを読み、報告・討論する形で運営されます。工場見学や企業調査を行ったりするゼミもあります。また、夏休みには、レポートが課されたり、ゼミ合宿を行ったりすることもあります。インターゼミナール(他大学との研究発表会)に参加するゼミもあります。 4 年次には、卒業論文の作成が重要な課題となります。研究テーマを絞り込み、より専門的な文献を読んだり、詳細なデータ分析をしたりします。そして 1 月中旬に、 4年間の勉学の集大成として、卒業論文を提出します。この他にも、ゼミ旅行やコンパ等、ゼミ単位の行事がたくさんあります。このように、ゼミは単に専門知識を学ぶだけの場ではなく、教員や学生同士の人格的交流の場でもあります。ゼミ活動にどのように関わるかで、経済学部の生活は大きく変わるといっていいでしょう。4年石川泰己さん4年鈴木翔子さん御子柴ゼミでは、マクロ経済学および公共経済学を基礎とし、税や社会保障、財政の持続性、格差、経済成長といった社会的課題についてミクロ的基礎付けのあるマクロモデルを用いて分析しています。3年前期では『財政学をつかむ』を輪読し、理論の基礎を修得することに注力しました。後期では理論モデルをより詳細に分析する上で有効な数値計算手法を学びました。また、通年で経済政策や社会問題に関する理解を深めるためにVoxEUコラ木越ゼミナールでは、主に経済史について学んでいます。3年次前期には経済史に関する論文を、後期には宮本又郎他編『1からの経営史』(碩学社,2014年)を輪読し、その内容についてゼミ生と議論しました。先生の指導のもと経済史の知識だけではなく、アカデミック・ライティングの基礎を身に着けました。また、慶應義塾大学・立教大学との合同ゼミや学内の合同ゼミでは興味のあるテーマに関する研究報告を行いました。議論や発表から、徹底した少人数制による専門研究と人格的交流の場ゼミナールで学ぶ
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