名古屋大学 大学案内 2026
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4年次4・5・6年次1年次2・3年次・教養科目 ・基礎科目・人体器官の構造 ・生体の機能 ・生体と薬物 ・病因と病態 ・生体と微生物 等・環境・労働と健康 ・疫学と予防医学 ・保健医療の仕組みと公衆衛生 ・社会医学実習 等・人の死と生命倫理・法・内科学・神経内科学講義 ・外科学・胸部外科学講義 ・整形外科学講義 ・産婦人科学講義 ・眼科学講義 ・精神医学講義 等 全学の協力によって幅広い知識を習得し、豊かな教養と人間性を培います。自然系基礎科目、共通基礎科目、教養科目、言語文化科目の受講を求めています。 医学への動機づけ、医師としての将来を考える機会づくりを目的としており、入学直後の4月から始まります。 講義と実習を通じて、人体の構造や機能の正常と異常について学びます。病理学実習のうち、病理解剖結果に基づく問題点の議論をして病気へ の 理 解 を 深 め る 臨 床 病 理 学 実 習 は 5 年 生 になってから行われます。 講義室を完全に離れ、最前線の研究を進めている基礎講座(社会医学系講座・環境医学研究所各部門・総合保健体育科学センター・学外研究所を含む)に身を置いて、生の研究生活を体験します。 社会医学系の講義・実習では、人々の健康が社会の変化や様々な社会的活動によって影響を受けていることを学び、自ら考え行動する力を伸ばします。 臨床系科目(内科・外科・小児科など)の講義とチュートリアルおよび基本的臨床技能実習を行います。チュートリアルは臨床症例について多角的に考え討論する学習法です。実習では医療面接、身体診察、縫合、手洗い、心肺蘇生、採血などの主に技能が関係した学習項目を集中的に学びます。  実 際 に 患 者 さ ん と 接 し て 臨 床 医 学 を 学 び ます。6、7名のグループに分かれて名大附属病院の全科を1〜2週間ずつ回ります。その後、学外関連病院での臨床実習も体験します。“乗り物酔いを「音」で予防”運転シミュレーターを使った乗り物酔いの実験(画像は未来社会創造機構から提供)医 の 倫 理 を 尊 重 し 、 人 類 の 幸 福 に 真 に 貢 献 す る全学教育科目基礎医学社会医学社会医学臨床医学医学入門等基礎医学セミナー 環境労働衛生学は、環境を整えることにより疾病を予防し、健康増進することを目的とする学問領域です。環境には、水・土壌・大気だけでなく、乗り物・住居・病院・介護施設といった「空間」も含まれます。本研究室では、音刺激を用いて乗り物酔いを予防することにより、快適な移動空間を提供したり、ほぼ知らず知らずのうちに健康を増進できる未来空間の開発をめざして研究を進めています。「医学入門」は、次の三つの柱から構成されます。①医学と医療について、医師になるための心構え、医の倫理についての講義。②早期体験実習として、介護実習、看護実習及びシャドーイングの実習。③医学生物学の基礎。 「基礎医学」、「社会医学」、「臨床医学」の三つに大別される医学専門科目が本格的に始まります。特に「基礎医学セミナー」では、最前線の研究を進めている基礎講座の研究室に2〜4名ずつ配属され、指導教員のもと実験・研究を実践し、科学的思考法を体得します。臨 床 実 習全 学 教 育 科 目医 学 入 門基 礎 医 学基礎医学セミナー社 会 医 学臨 床 医 学臨 床 実 習■1年生は主に「全学教育科目」を履修します。専門科目としては、医学への動機付け等を目的とし、「医学入門」を履修します。 秋学期からは「生物の化学」も履修を開始します。POINT■2年生になると全学教育科目と並行して、「基礎医学」、「社会医学」の講義と実習の履修が始まり、3年生秋学期は「基礎医学セミナー」を履修します。POINT■4年生になると「臨床医学」の講義・チュートリアル・基本的臨床技能実習、「社会医学」の講義を履修します。■共用試験(CBT,OSCE)合格後、4年生の冬から実際に患者さんに接して臨床医学を学ぶ臨床実習が始まります。医 学 部 医 学 科 研 究 室 ※二次元コードは研究室ウェブサイト■ 腫瘍病理学 / 分子病理学(基礎医学) 腫瘍病理学教室では、細胞の増殖、生存、運動能に関わる細胞内シグナル伝達系を解析することにより、細胞のがん化に重要な機能分子を同定する研究を進めています。これらの分子の機能について細胞レベルや遺伝子改変マウスを用いた個体レベルでの解析を行っています。同時に神経系の発生や神経疾患における役割についても解析しています。分子病理学分野では、病理学・形態学に基づく病理組織標本の観察を基本に、がん細胞の移動・浸潤およびがんの間質(かんしつ)の線維化のメカニズムの解明とその治療応用を目指して研究を行っています。がん間質の線維化と心不全、腎不全、肺線維症などの線維化疾患の両者にみられる共通の分子の仕組みにも着目し、臓器横断的・疾患横断的な研究を展開しています。■ 呼吸器外科学(臨床医学) 肺癌は、日本だけでなく世界でも、最も死亡数が多い悪性腫瘍です。呼吸器外科では、この肺癌をはじめ、縦隔腫瘍、胸膜中皮腫、転移性肺腫瘍などの胸部悪性腫瘍の外科治療を主に行っています。手術の8割が、胸腔鏡を用いた低侵襲手術であり、また、ダ・ヴィンチを用いたロボット支援下手術も国内トップクラスの症例数です。さらに、大学病院ならではの拡大手術も積極的に行っています。さらに、2023年3月に肺移植実施施設に認定され、同年8月より脳死肺移植評価入院を開始し、呼吸器疾患の外科治療における東海・中部地区の要となる施設の役割を名実ともに果たしたいと思っています。研究面では、手術シミュレーションなど、将来の新しい外科治療につながるような研究に力を入れています。授 業 紹 介■ 環境労働衛生学(社会医学)GUIDE TO NAGOYA UNIVERSITY 202646カ リ キ ュ ラ ム CURRICULUM IMAGE

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