名寄市立大学広報誌 Info@NCU 2022 Spring Vol.11
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士として、ペルーで約二年間活動していました。活動拠点は、現地の方が中学校卒業後に試験を受け、入学できる職業訓練校で、食品加工科や看護科、幼児教育学科で栄養教育や食品衛生学の授業を実施していました。その他にも近隣で活動する隊員と子どもたちや地域住民に料理教室や食に関する授業を実施していました。栄養士として海外へ私は青年海外協力隊の栄養きっかけはネパール旅行青年海外協力隊に参加することを具体的に計画したのは二十歳の時です。ネパールに旅行した際、路上でキャンディーやお金を求める子どもたちを無視することしかできなかった経験から、短期滞在の旅行者として途上国のある一面のみを見て何ができるか考え悩むのではなく、現地に実際に住み自分にできる支援をしたいと思ったことがきっかけです。大学での学びが活きるサークルの立ち上げや地域住民の方と関わった経験を通し、0を1にすることの大変さや楽しさを学びました。また、その経験を通じ、自分で考えて行動する力が学生時代に身につきました。大学時代に培ったこの力は、見知らぬ土地で与えられたことをマニュアル通りやるという活動がほぼ存在しない派遣先の環境でとても役立ち、現地での活動を通して更に鍛えられたように思います。青年海外協力隊で学んだことや魅力について海外に興味を持つ学生へ派遣活動の終わりは、実は次に繋がるスタートラインであるということに後で気づきました。協力隊での経験を通じて、私は子どもたちへの栄養指導や給食管理に携わるうえで以前よりも寛容になり、相手の立場になって考えられるようになったと思います。そして、ひとつ知っておいてほしい協力隊の魅力は、個性的な隊員同士の出会いです。様々な考え方や価値観に触れることができます。海外へ興味をもっているのであれば、先ずは一度海外へ行ってみて欲しいと思います。良いことも悪いことも何かしら今までの人生で見てきた常識との違いを感じるはずです。「自分の常識は他者にとっては常識ではないのかもしれない」、このことに気づけたことが私が海外での経験を通じて皆さんに最も伝えたい事です。皆さんにとってもそれぞれの人生に影響を与える大きな収穫があるはずです!iBuenasuerte!(幸運をお祈りしています)卒業後2010年~学校給食センターで(約6年間)2016年~ペルーで青年海外協力隊2018年~日本で栄養教諭として勤務看護学科実習先ずは一度海外へ渡ってみてください手巻き寿司作り手洗い指導の様子学校栄養士として勤務として活動(約2年間)どら焼き作りた。国際的に活躍している卒業生のリアルな声をお聞きください!平成21年度卒業生栄養教諭松本啓名さん(秋田県立能代高等学校出身) 海外で暮らし・海外で学ぶことを決めた卒業生へインタビューを行いまし海外で活躍!卒業生インタビュー

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