名寄市立大学広報誌 Info@NCU 2022 Summer Vol.12
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プロジェクトを進めていく中で、「ほかの商品と併せてお店での調理が可能か」、また、「お客様に購入してもらえる価格にすることが可能か」という理由から自分の考えたレシピを一部変更することもありました。そのため、「自分の理想とするレシピ」と「販売するレシピ」の中でジレンマがあり、お客様に買ってもらえる商品を作ることの難しさを学びました。このプロジェクトは今年度も引き続き行われ、販売も含め、再度チャレンジする機会をいただきました。前回は「どのようなものがお客様に求められているのだろうか」というニーズの把握が事前にできませんでした。今年度は「お客様が何を求めていて、どのような商品を作ったら喜ばれるのだろうか」ということを意識し、「五感を使って食事を楽しめるようなレシピ」を作りたいです。3年生の8月に健康を促進し運動する人をサポートする惣菜レシピを開発することを目的とした「なよろ健康レシピ開発プロジェクト」に参加しました。このプロジェクトは、名寄市立大学コミュニティケア教育研究センターをはじめ、北海道味の素株式会社、また、名寄市のスポーツによる街づくり・人づくりを推進するNスポーツコミッションが協働したプロジェクトであり、販売には株式会社西條にご協力いただきました。昨年の8月からメニューの素案作成、私は4品を関係者へ提案し、その中の2品について10月から11月にかけて試作、レシピのブラッシュアップを重ねました。最終的に11月に行われた関係者試食会を経て、私が考案したレシピでは「野菜たっぷりチキングラタン」を販売することが決まり、2月に西條名寄店で実際に販売することができました(プロジェクト全体では5品を販売)。なんといっても名寄市立大学の魅力は人だと思います。先生方は学生の相談に乗ってくれますし、授業でわからないことがあっても、わかるまで教えてくれます。共に学ぶ仲間も講義や課題で助け合いながら、管理栄養士になるという同じ目標に向かって頑張っています。また、今回の「なよろ健康レシピ開発プロジェクト」のような地域に根ざした大学だからこそできる活動があることも魅力だと思います。卒業後は「スポーツと栄養」に関わる仕事がしたいと考えています。プロのスポーツ選手などトップアスリートに関わる仕事もありますが、私は栄養教諭として働きたいと考えています。運動に関わる児童生徒に正しい知識をもとにした「身体づくり」や「運動パフォーマンスの向上」に必要な栄養や食事に対する指導ができる栄養教諭になりたいと考えています。販売の様子プロジェクトメンバーと教職課程の仲間たちと試食会の様子実際に販売された商品販売商品のチラシ栄養学科4年にしむらゆうき西村友希さん稚内高校出身お惣菜を開発、販売へ!

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