名寄市立大学広報誌 Info@NCU 2022 Summer Vol.12
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コロナ禍前の地域公演は2年生の時に1年間かけて準備をし、劇を行うものでした。今回は準備の時間がないため劇ができず、「そもそも何をやるのか」という0からのスタートでした。「企画が思いつかない」「準備する人が集まらない」「本当に間に合うのか」などうまくいかない、不安に思うことばかりの中、さらに、コロナ禍で地域の子どもたちを呼ぶことができなくなりました。それでも普段関わることのない下の学年の学生がお客さんとして来てくれたこと、何より活動がうまくいかない中でも「自分がやりたいこと」を持ち続け、開催まで活動ができたことが自分の成長につながりました。コロナ禍で学びの成果を発表する地域公演を含めてイベントが全くできずに悔しい思いをしていました。3年生の実習が終わり、「ここでやらないとなにもできない」「地域公演ならできるのではないか」と考え、実行委員を募って活動を始めました。地域公演を通して同じ学年で何か思い出に残ることをしたいという気持ちも強かったです。また、せっかく名寄に来ていろいろできる大学にも関わらず、イベントができなかったことを「大学生活を無駄にした」とも「コロナのせいだ」とも思いたくないという気持ちもありました。3年生から4年生へ進級し、就活などで忙しくなる時期に企画・準備・開催を行うため、みんながやりたいと思えるような「魅力的な企画」が必要でした。実習を経験した強みを活かせること、また、コロナ禍で地域の方にお世話になったので、地域の子どもたちが来て楽しめる「縁日」がいいのではないかと考え、企画しました。縁日のテーマを「宇宙」と決め、「わくわく星をつくり、地球人に遊びに来てもらおう!」をコンセプトに「魚釣り」や「モグラたたき」「ストラックアウト」などの遊び場を用意しました。テーマ・コンセプトに合わせ、それぞれの遊び場を工夫し例えば「モグラたたき」では、「星からモンスターが出てきて倒す」というストーリーで遊び場を用意しました。1年生から援農のアルバイトをしています。いろいろな学科の学生と仲良くなることができ、また「運動したー」とやりがいを感じるアルバイトです(とても美味しい野菜をいただけることもあります(笑))。名寄市に来て、「何もないからこそ、何かできることを振り絞る」という発想を身につけました。冬には友人と「冬花火」や「アイスキャンドル」「米一升チャレンジ」を企画し、楽しみました。地域公演の活動を通して、例えばその地域に「保護者と保護者がつながる場所」や「子どもたちが遊ぶ場所」がなければそういう場所を作っていく活動ができる「人と人をつなぐ職業」に就きたいと思いました。そのためにも卒業後は、まずは入学時から関心を持っていた児童養護施設で働きながらキャリアを積み、自分の役割、自分にしかできないものを見つけたいと考えています。援農アルバイト冬花火アイスキャンドル「ようこそわくわく星へ」モンスター(もぐら)たたき社会保育学科4年てづかもえ手塚萌さん釧路江南高校出身4月に地域公演を開催!

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